2022年12月14日、トヨタ自動車の豊田章男社長はタイ・バンコクで、タイの総合企業「Charoen Pokphand Group(以下、CP)」との協業についての発表会に参加。その席上でIMVゼロと新型ハイラックスBEVをワールドプレミア(世界初公開)した。以下、速報で概要をお届けします。
文、写真/ベストカーWeb編集部
■ピックアップでEV…マジですか…
今回の発表内容をざっくり伝えると、タイ最大の財閥系総合企業「CP」グループのタニン上級会長と豊田章男社長が、12月12日、初対面ながら3時間の協議の末、「CPの物流をFCトラックにしよう」ということになった話。
「CP」は1万2000店舗のタイ版セブンイレブンを持ち、その物流を担うトラックは、現在いすゞ製と日野製がだいたい半分。CPは膨大な養鶏場、養豚場を持ち、そこから出る糞尿からメタンを生成し、それから水素を作って、FCトラックに使用しようというもの。
CPは当初、「カーボンニュートラルにはBEVがより有効ではないか」と考えていたが、タイのクルマをすべてBEVにするとなると、「製造」まで含めるとかえってCO2が増えるという予測、さらには豊田章男社長から水素の可能性を聞き、今回の同意に至ったようだ。
そうした協業の発表会上で、いきなり公開されたのが、本稿タイトルと冒頭文で述べたとおり、新型ハイラックスEVとIMVゼロ。現時点では車両に関する情報がまったくなく、ぶっちゃけ編集部も右往左往している状況ですが、とはいえトヨタは昨年12月の「EVへの取り組みに関する説明会」で、ピックアップトラックのEVを披露している。「重いピックアップトラックでもEVが出来るのか?」「出来たとしてそれは効率的なのか? 成立するのか?」という懐疑的な意見もあったが、今回「実物」を見せたことで、そうしいた声を跳ね返したかたち。
いやー…このサプライズな世界初公開は驚きました。重ねて、今回の発表会ではこの新型ハイラックスEVに関する車両情報は公開されず(近いうちにタイ国内で発売か?)、続報があれば取材してお知らせいいたします。
【画像ギャラリー】これが新型ハイラックスFCEV!! 壇上で公開された写真をじっくりご覧あれ(9枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方