世の中には乗用車以外にもいろいろな乗り物があるが、ときどき「これってどんな運転免許が要るの?」と聞きたくなる乗り物に出くわす。そこでクルマ好きなら一度は運転してみたい乗り物について、必要な免許を調べてみた!
文/ベストカーWeb編集部、写真/Adobestock、NICHIJO(トビラ写真=J_News_photo@Adobestock)
■ターレー
市場などで、颯爽と動き回っているターレー。正確には「ターレットトラック」という3輪の小型運搬車で、人間が車両前方に立って操縦する。
このターレーだが、運転するには「小型特殊免許」が必要。小型特殊免許で運転できるのは「工場や作業所などで使う特殊な構造の車両」で、「全長4.7m以下、全幅1.7m以下、車高2.8m以下、最高時速15km以下」という制限がある。ターレーのほか、フォークリフトや小型ロータリー除雪車なども、この免許で運転できる。
小型特殊免許は普通自動車免許はもちろん、普通二輪免許などを取得しても付いてくるから、運転免許を持っている人ならたいていターレーを運転できることになる(※原動機付自転車免許はNG)。とはいえターレーの運転方法は特殊で、狭い場所をキビキビ動き回ることが求められるから、一定の練習は必要だろう。
■トラクター
田んぼや畑でみかけるトラクター。「就農」が注目されている昨今だけに気になる人もいるのではないだろうか。
このトラクターを運転する際には、ターレー同様小型特殊免許があればよい。小型特殊は二輪免許と同様に16歳から取得できるから、取得しやすい運転免許だと言える。とはいえ小型特殊免許はあくまで公道を走るだけの資格だから、現場でトラクターを使いこなすには機種に応じたトレーニングも必要。また小型特殊のサイズに入らない大型トラクターは、公道走行に大型特殊免許(後述)が必要になることも覚えておこう。
■スノーモービル
スキー場などで見かけるスノーモービル。発明したのは航空機メーカーとして知られるカナダのボンバルディア社だ。ゲレンデのメンテナンスや物資輸送に欠かせない乗り物だが、ケガをしてこいつで運ばれるのだけは遠慮したい。
そのスノーモービルだが、スキー場など私有地を走る限り、なんと免許は不要! 出かけた先で「スノーモービル体験」などが開催されていれば、誰でも応募することができるわけだ。
とはいえ公道を走る場合には普通自動車扱いとなるため、普通自動車免許が必要となるし、ツアーのインストラクターや運転講師を務める場合は、操縦技術や知識を証明する専用ライセンスを求められることが多い。ちなみに形のよく似た乗り物にジェットスキーがあるが、こちらの操縦には「特殊小型船舶操縦士」の免許が必要になる。
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