「一生に一度は運転したい!!」あの憧れの乗り物を動かすにはどんな運転免許が必要なの??

■圧雪車(ゲレンデ整備車)

日本製のゲレンデ整備車NICHIJOのTT300
日本製のゲレンデ整備車NICHIJOのTT300

 スキー場ネタでもう一つ。早朝などに、ゲレンデの圧雪やコブつぶしを行う巨大な圧雪車が活躍するのをご存じだろうか。20度以上もあろうかと思われる急斜面を難なく上っていく姿は「カッコイイ!」のひと言。乗り物好きなら一度は「操縦してみたい!」と思うはずだ。

 この圧雪車だが、こちらも私有地で、かつ旅客を載せない場合は運転免許が必要ない! とはいえスキー場などで整備を任される際には運転経験などを問われるから、無免許の人はいないだろう(数千万円の圧雪車と広大な雪山を個人所有する大富豪ならOK)。

 ならば公道を走る場合はどうか。この場合は大型特殊免許が必要になる。大型特殊というのは公道を走る特殊な用途のためのクルマで、サイズは全長12m以下、全幅2.5m以下、全高3.8m以下。圧雪車のほか自走式クレーン、ホイールローダーなどがこれにあたるが、圧雪車の場合は装軌(キャタピラ。履帯ともいう)式大型特殊の運転経験を問われることが多いようだ。

■除雪車

小型の除雪車には普通免許で運転できるものもある(moonrise@Adobestock)
小型の除雪車には普通免許で運転できるものもある(moonrise@Adobestock)

 では雪国の道路維持に欠かせない除雪車はどうなんだろうか。

 ひと口に除雪車といっても、私有地で使う小型のものからモーターグレーダーのような巨大なものまでさまざま。そこで必要な運転免許も「どんな除雪車に乗るか」で変わってくる。狭い道の除雪に適した小型ロータリー除雪車なら小型特殊あるいは普通自動車免許で乗れるものがあるし、それより大きい、あるいは原動機の出力が50ps以上のものは大型特殊免許(装輪式)が必要になる。いっぽうトラックの鼻先にスノープラウを付けたような除雪トラックは、大型免許で運転が可能だ。

 とはいえ、こちらも業務として行う場合は圧雪車と同様に運転経験が問われるようだ。どんな領域でもお金を稼ぐのは厳しいということか。

■連接バス

大量輸送が魅力の連接バス。東京オリンピックでも活躍した(J_News_photo@Adobestock)
大量輸送が魅力の連接バス。東京オリンピックでも活躍した(J_News_photo@Adobestock)

 バスの車体を2台以上繋げた連接バス。大量輸送が可能なことから日本でも導入が進んでいるが、連接部分がクネクネ動くから、こいつも大型特殊かけん引免許が必要になるんじゃなかろうか?

 ところが答えはノー。なんと連接バスは、通常の大型バスに必要な大型二種免許で運転できるのだ(旅客を載せない個人所有なら大型免許でOK!)。とはいえ車体後部はトレーラーのように特殊な動きをするから、特に車庫入れなどでは特別なテクニックも求められる。バス会社によっては独自の資格を用意したり、けん引免許の取得を義務化しているケースが多いようだ。

 というわけでいかがだったろうか。運転できるクルマの種類が増えることは、世界を広げることにも繋がる。いろんな運転免許を取って見分を広めてはいかがだろうか。

【画像ギャラリー】免許不要の乗り物も! マイナー車両の意外な免許とは?(14枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!