シエンタが新型になった今なおフリードも堅調なセールスを記録中。現行モデル登場から今年で7年も経過したけど、なんで未だに好調なのか? やっぱりあの絶妙なサイズ感がデカいのか!?
文:青山尚暉/写真:ベストカーWeb編集部
■ミニバン1位は7年目のフリード!! 特別仕様車投入もデカい
コンパクトな5ナンバーサイズの多人数乗用車を探しているファミリーにとって、まさにジャストでちょうどいい選択と言えるのがコンパクトミニバンだ。とはいえ、選択肢としてはホンダ フリードとトヨタ 新型シエンタの2台に絞られ、これまでも今も激戦を繰り広げている両雄と言っていい。
とはいえ、2代目となる現行型フリードは2016年。対する3代目シエンタは2022年のデビューであり、新鮮度ではすでに7年を経過しているフリードとの差は大きい。
だが、フリードは2022年の年間乗用車販売台数ランキングで6位につけ、2022年ミニバン販売台数NO.1という人気ぶりを維持。
2023年に入っても、乗用車販売台数ランキングで1月9位(シエンタ3位)、2月も11位(シエンタ3位)と、モデル末期とはいえ、超スタイリッシュな特別仕様車のブラックスタイルを追加したこともあって、大健闘しているのである。
■シエンタもあの手この手で功勢!! それでもフリードが強すぎる
現行フリードと発売期間が重なっている先代シエンタの比較では、シエンタの派手すぎる(!?)エクステリアデザイン、こってりとしたインテリアが持ち味。それに対してフリードはクリーンでシンプルなデザインが特徴で、それがより幅広い層に受け入れられている。走りの質感もリードしていたことが、両車の選択でフリード優勢の原因だったと推測できる。
ただし、シエンタも大いに盛り上がりを見せる。それが2018年のマイナーチェンジだ。エクステリアを派手派手しいものから一新。何しろ、フロントグリル、フロントバンパー、ヘッドライト、リヤコンビランプなどまで刷新。落ち着いた色のボディカラーの追加もあり、以前よりずっと大人しめな印象になったのである。
しかも3列目席を取り払った2列シートモデル=FUNBASEをそのタイミングで新規投入。シエンタの2列シートモデル=大容量ワゴンを望むユーザーの声にも応えたことになる。
当時はアウトドアブームが活発になった頃であり、2019年にはグランパーというアウトドアテイストを纏った特別仕様車も登場して勢いをつけたのだ。
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