小石の除去が運命を左右!? すぐできるスタッドレスタイヤの保管方法をプロが伝授

小石の除去が運命を左右!? すぐできるスタッドレスタイヤの保管方法をプロが伝授

 そろそろ夏タイヤに戻そうと考えている人も多いハズ。高価なだけに少しでも長持ちさせてたいところ。そこでプロが今年から実践できるスタッドレスタイヤの正しい保管方法を伝授!! コレ必見です。

文:デグナー12(Team G)・写真:デグナー12(Team G)/adobestock・アイキャッチ:sum41@Adobestock

■まずは小石の除去を!! 理想は屋内保管

根気はいるが、マイナスドライバーなどを使って挟まった小石を取り除いておこう( OB production@Adobestock)
根気はいるが、マイナスドライバーなどを使って挟まった小石を取り除いておこう( OB production@Adobestock)

 スタッドレスタイヤの表面にはサイプと呼ばれる細かい溝があり、たくさんの小石が詰まっている。その状態で長期保管すると、サイプが拡大。氷の表面の水膜を除去し、氷に密着する性能が落ちてしまうのだ。手間はかかるが、溝に詰まった小石を除去し、溝の変形を防止するのがファーストステップ。

 サイプの構造にはタイヤメーカーが路面との接地形状を分析し、ノウハウが詰まっているので、サイプが痛まないようにケアすることが大事だ。ちなみに走行しているスタッドレスタイヤであれば小石は自然に取れるので神経質になる必要はない。

 保管場所は直射日光が当たらない屋内保管が理想的。スペースの都合上、屋外やベランダで保管する人も多いと思うが、その場合はカバーをかけてほしい。ビニール袋に入れて保管する場面を見かけるが、それでは紫外線を通してしまい、ゴムの劣化を早めてしまう。裸のまま保管するよりましだが、万全の紫外線対策をおすすめする。

■ホイール洗浄も忘れずに!! 設置位置マークもオススメ

右前・左後など装着位置をマークしておくと翌シーズンのローテーションがスムース。4輪をムダなく使いきるためにも保管前にやっておきたい(兼佑 山本@Adobestock)
右前・左後など装着位置をマークしておくと翌シーズンのローテーションがスムース。4輪をムダなく使いきるためにも保管前にやっておきたい(兼佑 山本@Adobestock)

 保管時にはホイールの腐食を予防するために、付着した融雪剤や汚れを洗い流しておこう。汚れや腐食があるアルミホイールは、貼付けタイプのバランスウェイトの接着が弱く、外れると振動が発生してしまうことも。

 洗車の時にホイールを洗う人は多いと思うが、装着した状態では内側まで洗うことは難しい。タイヤを付け替えるタイミングでキレイにするのがオススメ。

 またその際には、装着位置(前輪、後輪、右、左など)のマーキングを忘れずに。使用中のタイヤには大なり小なり偏摩耗が生じてしまうもの。一目でわかるほどの差があれば必要はないが、マーキングしておいた方が、翌シーズンの交換時に迷うこともない。

 ちなみに肝心な保管方法は縦積みベストで、可能ならばタイヤラックを使用するのが望ましい。逆に横積みの場合はサイドウォールが痛むことがあるため、オススメしないというイメージである。

次ページは : ■保管中の空気圧はどうする!?

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