登場から14年も経過しているのにも関わらずバックオーダーを抱えるほどの人気を誇るランクルプラド!! そのおかげでリセールバリューも高い。フロントマスク変更やエンジン出力アップなどこれまでに進化を追ってみよう。
※本稿は2023年4月のものです
文/片岡英明、写真/TOYOTA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年5月10日号
※「型落ち危険度」は、星の数が多いほどモデルチェンジが近く現行型が「型落ち」になる可能性が高い
■認定熟成車/トヨタ ランドクルーザープラド
・現行型登場:2009年9月14日
・熟成期間:13年6カ月
●完熟への足跡
・2009年9月14日デビュー
・2013年9月10日 マイチェン。足回りのチューニング変更。マルチテレインセレクトのモードを4つから5つへ増やす
・2015年6月17日 一部改良。 V6、4Lガソリンエンジン廃止。直4、2.7Lディーゼルターボ新設
・2017年9月12日 マイチェン。全車LEDヘッドランプ採用。トヨタセーフティセンスP標準装着
・2020年8月3日 一部改良 ディーゼルのタービン大型化により最高出力204psへパワーアップ
■14年経っても色褪せない魅力!
現行150系ランドクルーザープラドのデビューは、リーマンショックから1年後の2009年9月だ。この時期、ライト感覚のクロスオーバーSUVが人気になっている。
だから本格派のクロスカントリーSUVは衰退すると思われた。が、ランクルプラドは14年後の2023年も現役を貫き、頑張っている。恐れ入るのは、今も売れ続け、多くのバックオーダーを抱えていることだ。
乗用車より息の長いSUVだから、マイナーチェンジは2年ごとになることが多い。だが、途中でディーゼルターボを投入し、2017年秋には大がかりな化粧直しも断行した。フロントマスクなどを大きく変え、これ以降、人気が再燃している。
また、2020年夏にディーゼルターボをパワーアップ。最新モデルはトヨタセーフティセンスの機能を高めるなど、進化も著しい。
ディーゼルターボはマイナーチェンジで大幅にパワーアップし、多人数乗車でもストレスのない走りを見せる。TZ-Gはパドルシフトを装備し、操る楽しさは格別だ。ガソリン車の進化は小さいが、動力性能と走破性能に不満はないし、快適性も高い。
コメント
コメントの使い方エアサスでKDSS装備のTZ-Gとそれ以外とではハンドリングや乗り心地が別物である。廉価グレードのTXが300万円台に対してTZ-Gにメーカーナビ(プラドの昨日をフルに活かすにはメーカーナビが必須)、マルチテレインセレクトなどのMOPを装着すると600万円後半となり、廉価グレードの2倍の価格になる。街中を走っている多くは、廉価グレードの形だけのランクルであることはあまり知られていない。
3年リースで乗りました。
デカい割に狭い道も運転はし易かったです。
でも乗り心地はポヨンポヨンしてトラックみたく締まりがなくレーンチェンジもキビキビしない亀みたいなノソノソ感が詰まらなかった。
ブラックエディションが出てから、1日に十台はすれ違う大衆者になってしまったのも残念。