2007年にデビュー以来、未だに売れ続けている三菱 デリカD:5。2019年のマイチェンで様変わりしてもなお人気は健在。ここまでファンの心をつかみ続けるのはなぜなのか!?
※本稿は2023年4月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/MITSUBISHI、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年5月10日号
■認定熟成車/三菱 デリカD:5
・現行型登場:2007年1月31日
・熟成期間:16年3カ月
●完熟への足跡
・2007年1月31日デビュー
・2007年5月22日 FF車追加。ローデスト設定
・2009年12月24日 マイチェン。2WD車を2Lエンジンに変更
・2012年12月26日 ディーゼル追加
・2019年2月15日 ビッグマイチェン
■2007年登場から16年!
デリカD:5は2007年1月に発売され、2008年に改良を2回受けた。まず5月には2列目がセパレートシートの7人乗りを加えて、シートヒーターなども充実させた。12月にもフォグランプの標準装着など装備を見直している。2009年には燃費やディスプレイなどを改善した。
2014年は特別仕様車を充実させ、豪華なロイヤルエクシード、価格が割安なMリミテッド、装備を充実して内外装の質を高めたシャモニーを次々と加えた。2015年には、2Lと2.4Lのガソリンエンジンに、2.2Lクリーンディーゼルターボも加えた。2017年には装備を見直している。
■時代とともに変化をくわえつつ熟成
そして2019年には、従来型のガソリンエンジン車を継続生産しながら、ディーゼルにはフルモデルチェンジ並みの大幅な改良を実施。
フロントマスクはダイナミックシールドの特徴を明確に表現して、ヘッドランプなどをバンパーの両側に縦方向に配置した。
ディーゼルは燃焼効率を改善して、ATも8速になり、動力性能と燃費を向上した。サスペンションも改善され、フロント側はスプリングの配置も変えて、走行安定性と乗り心地を引き上げた。衝突被害軽減ブレーキや運転支援機能も備わり、遅れていた先進安全性を挽回した。
この後、ガソリンエンジン車は終了して、ディーゼル4WDに絞られ、2020年と2021年にも装備や外装色を変更。
以上のようにデリカD:5は、三菱の主力車種として、綿密に改良を実施してきた。特に2019年にはクルマづくりを刷新して、熟成度を大幅に高めている。
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