軽自動車全体を牽引するホンダN-BOX。2018年は登録車も含めて最大の販売台数を誇ったN-BOXは名実ともに「最強」のクルマかもしれない。
そんなN-BOXの弟分にあたるN-WGNが2019年夏に新型へとモデルチェンジするという情報が入ってきている。
N-WGNも一新で「Nシリーズ」がいよいよ軽自動車の天下を獲る可能性が出てきた。ライバル勢の動向も踏まえ、販売現場の状況をお伝えしよう。
文:遠藤徹/写真:ベストカー編集部
■2019年7月頃に新型N-WGNは登場予定!!
次期型ホンダ・N-WGNは2019年7月末の登場予定でスケジュール調整をしていることが有力となっている。この4月下旬から5月中旬にかけて販売店向けの商品説明会を実施する見通しである。
従来モデルはすでに2月いっぱいで生産を終了、在庫一掃セールに入っているが、多くのホンダカーズ店では売り切り、在庫がほとんどない状況にある。
次期型は2017年8月末にフルモデルチェンジした現行N-BOXがベースで新開発のプラットフォーム、エンジンなど基本コンポーネントを採用する。
ボディシェルはキープコンセプトだが、やや直線をいかしたシャープなデザインで仕立てる。
フロントマスクは標準タイプと上級&カスタマイズバージョンである「カスタム」のコンセプト分けをより明確にし、カスタムは押し出しの良い大型グリルでより個性化を図っている。
ボディサイズは全長3395mm、全幅1475mmは従来モデルと同じだが全高は1650mmでやや高めのレイアウトを採用。
ホイールベース2520mmは同じでN-BOXと共通だが、エンジンを傾け前方へ移動させることで、同クラス最大の室内居住空間を実現している。
シート材質はクオリティアップを図り、座り心地の改善と走行フィーリングを向上。助手席スーパースライドシートはN-BOX同様に用意。ベンチシート&スロープ仕様両シートもラインアップする見込み。
ボディカラーはモノトーンを10色、2トーン3色程度を設定。パワーユニットは新開発660cci-VTECのNA&ターボを搭載。
性能はNAが最高出力58ps/7300rpm、最大トルク6.6kgm/4800rpm、ターボは64ps/6000rpm、10.6kgm/2600rpmを発揮。
N-BOXと同じ数値だが車重を約100kg軽くすることで、低速トルク&発進加速を大幅に引き上げている。
■ハイブリッドは採用見送りもライバルは進化を続ける
ライバルのスズキ・ワゴンR、日産・デイズ、三菱・eKワゴンはモーターアシストによるマイルドハイブリッドを採用しているが、次期型N-WGNはN-BOX同様にひとまず採用を見送るようだ。
また従来モデルは安全パッケージ「ホンダセンシング」を採用していなかったが、次期型ではホンダセンシングの進化バージョンを設定するという。
センシングの細目は10項目にわたる。
・衝突軽減ブレーキ
・誤発進抑制機能
・歩行者事故軽減ステアリング
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
・路外逸脱抑制機能
・アクティブクルーズコントロール
・車線維持支援システム
・後方誤発進抑制機能
・オートハイビーム
安全性能向上は昨今の軽自動車における大きな要素であり、今回のホンダセンシングの設定はN-WGNにとってはアドバンテージになる。
N-WGNと同クラスのハイトワゴンタイプは2019年3月28日に、日産・デイズとeKワゴンがフルモデルチェンジし好調な販売のスタートを切っている。
またN-WGNが目指すであろう同クラス最も販売台数が多い、ダイハツ・ムーヴと2位のスズキ・ワゴンRが存在する。そんなライバルたちにも大きな動きがありそうだ。
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