間もなく年号が変わり、新しい時代がスタートする。日本のクルマも新しい時代に向けてニューモデルが数多くスタンバイしている。
…という書き出しで始めてみたものの、つい先日にはマークX、パジェロと、平成を駆け抜けた名車2台の生産終了が相次いで告げられてしまった。
昭和世代の企画担当としてはなんとも寂しい限りだが、今回はそんな中入ってきた、パジェロと並ぶトヨタのSUV最高峰ランクルの一新、そして2017年の東京モーターショーで発表された「Tjクルーザー」の市販化、トヨタのSUV系モデル2台についての新着ニュースをお届けしたい。
※本稿は2019年3月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年4月26日号
■国産最強SUVの一新はもうすぐ!
モデルライフが長い傾向にあるクロカンタイプのSUVだが、先日生産終了が告知されたパジェロとともに最強SUVの最高峰を担ってきた、トヨタ ランクルのフルモデルチェンジが近づいている。
●TOYOTA ランクル300(2020年登場)
今年12年目を迎えるランドクルーザー200系。次期モデルでは300系となる予定で、基本デザインはキープコンセプトながら、初代から継承される強固なラダーフレームも新設計となり、すべてが一新される。
その最大のポイントとなるのはパワーユニットの変更で、先代型から採用されていたV8エンジンは廃止。
次期モデルではレクサスLSに採用されている3.5L V6をベースにしたターボ、それとそのターボ+ハイブリッドという2本立てになる。デビューは2020年の予定。
■これが遊びの新基軸! SUV×バンな「Tj」
2017年の東京モーターショーでコンセプトカーが出品され、話題をさらったTjクルーザー。開発は着実に進み、来年にも登場する見込みだ。
●TOYOTA Tjクルーザー(2020年登場)
なにせ、ボンネットとルーフ、フェンダーなどにはケアフリー素材(強化塗装)が採用され、泥や砂利で汚れても問題なしのアウトドア仕様。
室内に目を移しても、インパネ部の横長ワイドカラーディスプレイに、凹凸感を持たせたレザーシートなど、コンセプトで終わらせず量産化への意識がプンプン漂っている。
あのFJクルーザーとはややキャラが異なるが、実質後継車と見ていいだろうTjクルーザー。SUVとバンを融合させた新ジャンルクロスオーバーで、見た目どおり、道具感覚で積んで走って楽しめるモデルだ。
このタフな出で立ちに、パワートレーンはトヨタTHS2を進化させた新世代のハイブリッドシステムが搭載される見込み、というからユニーク。
SUVらしい力強い走りに環境への優しさも融合……したわけだ。実用燃費はFFモデルで20km/L、この数値あたりを期待したい。
サイズは意外と小さく、全長4300mmとホンダヴェゼルほど。日本市場にもぴったりなこのサイズ感なのに積載能力は高く、助手席と後席をフルフラットにし、3mまでの長尺物や自転車などを軽く飲みこむこともできる。
遊びの新基軸を導く「Tj」。今から楽しみになってきた!
Tjクルーザー予想スペック
全長:4300mm
全幅:1775mm
全高:1620mm
ホイールベース:2750mm
車両重量:1500kg
エンジン:直4 DOHC+モーター
排気量:1998cc
エンジン出力:145ps/19.0kgm
システム出力:180ps
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