新型ランドクルーザープラド後継車、「ランクル250」がワールドプレミアされたのだが、まだ肝心の価格は公表されていない。で、気になるのがこの250をベースとするレクサスGXで、ついに日本導入されるようなのだが……。
文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタ、レクサス、ベストカーWeb編集部
■違いはまず両車のパワートレーンにあり
まず、ランクル250のボディディメンションを見ていくと、全長4925×全幅1980×全高1870mm、ホイールベース2850mmと先代ランクルプラドと比較すると、全長で+100mm、全幅で+95mm、全高で+20mm、ホイールベースで+60mmとかなり大型化を果たしているのがわかる。
では、その「兄弟車」ともいえる新型レクサスGXはどうか? すでに公表されているプロトタイプの数値を見ると、全長4950×全幅1980×全高1865mm、ホイールベース2850mm。全長がちょい大きいくらいはほぼ250と同じサイズとなっているのがわかる。
両車ともにランクルの“フラッグシップ”である300と同じ、GA-Fプラットフォームを採用。なんせフレーム剛性は50%アップし、ボディ全体での剛性アップも30%増となっているのだ。悪路走破性を大幅に向上させているのは間違いない。
そして250のパワートレーンとして用意されたのは次の2種類。
まずは直4、2.7LDOHCの2TR-FEで、2002年登場の3代目プラドの途中から搭載されたユニットだ。スペックはデュアルVVT-i版で最高出力160ps、最大トルク24.8kgmを発揮するガソリンエンジンだったが、キャリーオーバーされる。
そしてもうひとつが直4、2.8Lクリーンディーゼルターボの1GD-FTV。最高出力204ps、最大トルク51.0kgmというディーゼルらしいトルクの太さが魅力のユニットだ。こちらもガソリンエンジン同様に継続採用されることになった。
■GXは2.4Lターボハイブリッドも設定
一方、対するレクサスGXはV6、3.5Lツインターボと直4、2.4Lターボハイブリッドの2本の採用をアナウンスしている。後者のハイブリッドはシステム出力371psとかなり強力だ。これに8速ATとの間にモーターと湿式クラッチが一体となったフロントモジュールが組み合わされたハイブリッドシステムを採用する。
フロント部がエンジン始動やEV走行や回生といったハイブリッド機能を担うのに対し、トランスミッションの8ATがエンジンの動力伝達を行うフレーム車にふさわしいロバスト性を持たせるのに成功。まさに新型GXならではの「行きたいところに行き、かえって来られるクルマ」を成立させるためのハイブリッドシステムとなっている。
レクサスGXはこれまでもベースをランクルプラドとしたレクサスSUVとして北米で販売されてきたのだが、新型GXは歴代で初めて日本導入の可能性が濃厚だとされている(公式アナウンスとしては「現時点では未定で検討中」とのこと)。
で、この2.4ターボハイブリッドはゆくゆくはランクル250にも詰まれる可能性が高いというのだから、ますますどちらを選べばいいのか悩みそうだ。
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