2023年8月に公開されたトヨタ ランドクルーザー250と共に公開されたランクル70。ヘビーデューティシリーズとして現在も海外向けに生産、販売されているトヨタ ランドクルーザー70が日本市場にカタログモデルとして復活するのだ!!
※本稿は2023年8月のものです
文/ベストカー編集部、写真/TOYOTA、ベストカー編集部、撮影/茂呂幸正
初出:『ベストカー』2023年9月26日号
■ついに国内完全復活のランクル70!!
1984年11月、それまでの「40系」の後継として登場した「ランクル70」。
国内では2004年7月に販売を終了しているが、「70」はランドクルーザーの本流であるヘビーデューティシリーズとして、現在も海外向けに生産、販売が継続されている。
今回、基本部分はそのままに、時代にマッチした環境対応などの改良を実施して改めて日本国内での販売を再開することが明らかにされた。
ランクル70は2014年8月から2015年6月まで、30周年を記念して期間限定で国内復活販売されたことがあるが、今回は期間や台数を限定することなく、カタログモデルとして継続的に販売する計画だという。その詳細をお知らせしよう!!
■30周年限定復活での人気がトヨタを動かした!?
1984年11月、40系の後継として誕生した「ランクル70」はタフな本格派ヘビーデューティ。世界各地で「働くクルマ」として高い信頼を得ている。
国内では2004年7月に排ガス規制の関連もあり販売を終了。しかし、「70」の30周年を記念して2014年8月25日から2015年6月30日までの期間限定で復活販売され、高い人気を見せつけた。
この時販売されたモデルはセミロングバンに加え、ロングホイールベースのダブルキャブピックアップ。エンジンは4L、V6ガソリン(1GR-FE)で5MTの組み合わせだった。
■国内仕様はカタログモデルとして継続販売だ!
そしていよいよ、まさに満を持して! という言葉がふさわしいだろう。2023年冬の国内販売再開が正式に発表されたのだ。
「基本はそのまま、変える必要のない部分は変えることなく、しかし時代に合わせたアップデートはしっかりと盛り込んだ」と、開発を主導した小鑓貞嘉主査。
リング状に円周部が光る丸型ヘッドライトは40系をイメージさせる「顔」を作り出す。ホイールベースはセミロングと呼ばれる2730mmで、日本向け「70」のスタンダード。
エンジンは「250」にも搭載される1GD-FTV型直4、2.8Lディーゼルターボ(204ps/51.0kgm)で6速ATが組み合わされる。30周年記念モデルは5速MT仕様だったので、久しぶりの2ペダル。4WDモード切り替えは昔ながらのレバー式を採用する。
インパネは無骨な「70」そのもので、ダイヤルとスライドレバー式のエアコン操作パネルなど、近年のクルマではなかなか見なくなったものがそのまま採用されているのだが、その横にUSBポートが備えられているのが現代的。
2023年冬、国内販売を再開する「70」、伝統と最新技術の融合で新たな歴史を刻み続ける!!
●ランドクルーザー70主要諸元
・全長:4890mm
・全幅:1870mm
・全高:1920mm
・ホイールベース:2730mm
・エンジン:直列4気筒DOHCディーゼルターボ 1GD-FTV 2754cc
・最高出力:204ps
・最大トルク:51.0kgm
・トランスミッション:6AT
・サスペンション(F):ダブルウイッシュボーン
・サスペンション(R):トレーリングアーム車軸式
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