かなり大人な印象となった新型N-BOX。見た目はもちろん実は走りも先代モデルと比較すれば段違い。とはいえ、いざ買うとなるとグレード選びにかなり悩んでしまう。ノーマル? ターボ? 今回はノーマルモデルからターボがなくなってしまったのだが、調べれば調べるほど実は最上級のカスタムターボが買いという衝撃事実が!! コスパの鬼が答えます!!!
文:渡辺陽一郎/写真:ベストカーWeb編集部
■もはや国民車級の人気!! 新型N-BOXはシンプル顔で勝負
N-BOXは国内のベストセラーカーだ。モデル末期の2023年度上半期(4~9月)でも、1か月平均で約1万7000台を届け出した。ヤリスシリーズ(ヤリス+ヤリスクロス+GRヤリス)を上まわり絶好調の売れ行きだ。
そして2023年10月に3代目にフルモデルチェンジされた。街中で試乗したので、その運転感覚とグレードの選び方を考えたい。
N-BOXは先代型でも車内を徹底的に広くしたから、新型の基本的な外観デザインは踏襲されている。ピラー(柱)やウインドーの角度を立てると、外観のバランスが悪くなり、寝かせると車内が狭まるからだ。
そうなると変えられるのは必然的にフロントグリルで、標準ボディは細かな丸い穴の空いたデザインだ。
カスタムは光沢のあるブラックで仕上げ、N-WGNカスタムに似た印象も受ける。
いずれも先代型に比べるとメッキパーツの使用が控え目で、開発者は「存在感を強調せずシンプルに仕上げた」と言う。このデザイン変更は、好みに応じて賛否が分かれるだろう。
■視界バツグン!! 新型N-BOXの内装は質感爆上がり
内装ではインパネが大きく変わった。先代型はメーターを高い奥まった位置に装着して、視線の移動を抑えたが、小柄なドライバーからは「前方視界が遮られてボンネットも見にくい」という意見が寄せられた。
そこで新型は、メーターパネルを下げて、ステアリングホイールの奥側に設置する一般的な配置とした。
インパネの上端が約70mm下がり、上面を平らに仕上げたから、前方視界は大幅に向上している。先代型では見にくかったボンネットも視野に入り、ボディの先端や車幅も分かりやすい。
最小回転半径は、前輪駆動の2WDは14インチタイヤ装着車が4.5mで、ターボの15インチは4.7mになる。
この数値は先代型と同じだが、4WDは先代型が4.7m、新型は4.8mだから少し大回りだ。それでも視界の向上によって運転しやすくなった。
インパネ周辺で気になるのは質感だ。外観と同様、新型は内装でもメッキなど光るパーツを削った。
ドア内側のノブ、パワーウインドースイッチの周辺も、質感や立体感は先代型が高かったように思える。ステアリングホイールも、先代型は3本だったが新型は2本だ。リラックスできる雰囲気に仕上げたが、好みが分かれるだろう。
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