bZ4xをはじめとして、トヨタ車にも記号の車名が増えつつある。でもやっぱりクラウンやカムリなど、すぐに識別できるうえ、どこかそのクルマのキャラを感じる車名にグッとくる人も多いハズ。そこで最新車種から過去のモデルを振り返ってトヨタの車名について考えてみよう!!
文:佐々木亘/写真:ベストカー編集部
■記号番号が増えすぎ問題
新規設定車種の名前の付け方には、どうも慣れない。ランクルプラドの後継モデルが250と数字に変わるし、レクサスはアルファベットと数字の車名しか置いていないのだ。
数字は世代やランク、排気量(相当量)を示しているなど便利な面もある。ただ、レクサスのLS・ES・ISのようにアルファベットが並ぶだけだと、どれがどのクルマのことだかわからなくなることもあるだろう。
欧州車はA~Eクラス(メルセデス)、1~7シリーズ(BMW)など、数字・アルファベット順で整列しているからわかりやすいが、日本の記号番号が使われる車名は、順番の規則がないから印象に残りにくい。
昔のクルマは名前が覚えやすかったなと回顧する時もある。抜群のネーミングセンスが光るクルマたちが懐かしい。
■王者トヨタは冠がお好き?
トヨタと言えば代表格にクラウンを挙げる人が多いだろう。クラウンは「王冠」の英訳。このクラウンに続いて、トヨタは冠に関する車名が多い。
まずは世界の国民車とも言えるカローラだ。カローラは英語で「花の冠(花びらの集合体)」という意味になる。
人目を惹く美しいスタイルのクルマというイメージから名づけられた。
さらに、冠(かんむり)をそのまま車名にしたのがカムリである。英語は出し尽くしたから、日本語をそのままもじって名前にしましたという、言葉遊びにはカッコよさすら感じる。
伝説や神話をもとにした車名もたくさんある。アイシスは「古代エジプトの豊穣の神」のこと。アバロンも「ケルト伝説の楽園の島」の意味となり、ガイアは「ギリシャ神話の大地の女神」を指す。
トヨタの車名は、権威の象徴や神々しいものに由来するものが多い。名は体を表しているのだろう。
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