ナビタイムジャパンのトラック専用カーナビアプリ「トラックカーナビ」に、ユーザーが休憩地点の口コミ情報を投稿する機能が追加された。「2024年問題」などで、過ごしやすい休憩地点を素早く探せることは、拘束時間の削減と安全運転の観点から重要だと考えたという。
また、同機能を活用したトラックドライバー休憩応援キャンペーンも実施している。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
画像/ナビタイムジャパン・フルロード編集部
トラックカーナビに口コミ情報を投稿できる「休憩地点マップ」
ナビタイムジャパンは2023年11月7日より、トラックドライバーに特化したカーナビアプリ「トラックカーナビ」にて、ユーザーが口コミ情報とともに休憩地点を投稿しあえる「休憩地点マップ」の提供を開始した。
休憩地点マップでは、SA・PA/トラックステーション/道の駅/コンビニ/食事・軽食の5カテゴリーの施設が各アイコンで地図上に表示され、詳細情報では、各施設の設備や駐車台数などの情報に加え、ユーザーの口コミ情報を見ることができる。
ユーザーがその施設をおすすめする理由とともに、登録している車両サイズも併せて掲載されるので、運転中の車両が停められるかどうかが簡単にわかるようになっている。
休憩地点マップで探した休憩地点は、そのままルート検索時に目的地として設定したり、ルート検索後にルート上に近い場所を探して中間目的地に設定可能だ。
訪問先(荷主)へのルートを検索した後に、休憩地点を簡単に検索・設定できるため、検索の手間が削減できる。口コミ情報を投稿する場合、上記5カテゴリーの施設から投稿したいスポットを選び、おすすめの理由を記入すると、自分の選択している車両サイズ情報と合わせて投稿される。
トラックドライバーの労働時間等については厚生労働省の「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改善基準告示)で定められており、いわゆる「430休憩」(4時間の運転ごとに30分以上の休憩を確保しなければならない)などの決まりがある。
いっぽうで2024年4月1日から改正された改善基準告示が施行されるほか、働き方改革関連法によりトラックドライバーの時間外労働時間の上限規制も始まる。ドライバーが従来通りに働けなくなることによる諸問題は「物流の2024年問題」と呼ばれ、社会的な課題となっている。
ナビタイムは、改正改善基準告示の「運転の中断時には、原則として休憩を与える」への対応や、ドライバーの働き方改革推進には、休憩場所を素早く探せることが、限られた労働時間の中で不要な時間を削減するために重要なことだと考えたという。
また、休憩時間を充分に確保することは安全運転の観点からも重要で、過ごしやすい休憩場所を探せるようドライバーからの口コミを投稿する機能を開発した。