GT-Rじゃなくても名馬なり!? ER34中古車価格爆上げ中 でもそんなにいいクルマだったの??

GT-Rじゃなくても名馬なり!? ER34中古車価格爆上げ中 でもそんなにいいクルマだったの??

 直6エンジンを積んだ最後のスカイライン、R34型。GT-Rはもちろんだが、2.5Lターボ搭載モデルも中古車相場上昇中だとか。でもあのクルマ、そんなによかった? R34の2.5LターボからGT-Rに乗り換えた筆者が、「R」ではないR34型スカイラインの「〇」と「×」を語る!

文:ベストカー本誌編集長・飯嶋 穣/写真:日産自動車

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■「最後の直6スカイライン!」という謎の強迫観念にかられて購入!!

「自分史上唯一の新車購入、それがこのER34スカイライン 25GTターボ!」と飯嶋
「自分史上唯一の新車購入、それがこのER34スカイライン 25GTターボ!」と飯嶋

 免許を取得して30年、そんな筆者が今日まで所有したクルマは5台だ。そしてその5台のなかで新車として買ったのはわずかに1台のみ。

 その1台こそがER34スカイライン 25GTターボだ。その前はS14シルビアK’sに乗っていたが、「最後の直6スカイライン!」という謎の強迫観念にかられ、思わずディーラーに駆け込んだ。

 2ドアクーペと4ドアセダンがあるが、筆者が選んだのはセダンだ。なんか2ドアより全体のシルエットのバランスがいい気がしたのだ。ついでにいうとマニュアルだ。

 で、初めての新車ということで念入りに「慣らし」をしたからかもしれないが、エンジンの吹けあがりはかなり軽やかだった。それまで乗っていたのが220psだったこともあり「280psすげぇ!」と思って8年乗ったが、不思議と飽きがこず、けっこう気に入っていた。

■280psを発生するRB25DET。RB26DETTより明らかに線が細いぞ

ER34スカイライン 25GTターボの心臓部。「エンジンパワーがなんだか細いんだよね」(飯嶋)
ER34スカイライン 25GTターボの心臓部。「エンジンパワーがなんだか細いんだよね」(飯嶋)

 しかし、今から振り返ってみると疑問に思う点がないわけではない。まずエンジンパワーだ。280psを発生するRB25DETだが、同じ280psのはずのRB26DETTと比べると、明らかに線が細い印象を受ける。

 許容回転数も不満だ。レッドゾーンは6800rpmからだったように思うが7000rpmを超えるとすぐレブリミットが介入する。

 エンジンはまだまだ回る気満々なのが伝わってくるだけに、「いやいや、せめてあと300回転くらい回させろよ~」とよく思っていた。

 また車両姿勢安定装置=ESCも付いていたが、こいつがなかなか怖がり屋で、マンホールとかで片足が少し滑っただけでも、すぐにエンジン出力を絞ってくる。

「いやいや、街中で速度高くないんだから、そんな出力絞るなよ~」と思い、エンジン始動後はESCをスイッチでオフにするのが儀式のようになっていた。

 ついでに言うと内装のセンスも微妙だ。が、ブースト、油温、電圧を示す3連メーターはいい。下手したらGT-Rのマルチインフォメーションディスプレイよりもカッコいいくらいだ。ディスプレイの劣化もないし。

次ページは : ■今でもこう思う。「謎の2トーンだけは最後までなじめなかった~」

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