■今でもこう思う。「謎の2トーンだけは最後までなじめなかった~」
だが、ステアリングの謎の2トーンだけは最後までなじめなかった。シルバーと黒。しかもシルバーはかなりテカテカ。ウル●ラマンのようだ。
ぶっちゃけ、革に破れなどが発生したら速攻で交換してやろうと考えていたが、手放すその日まで革に破れなどは発生しなかった。
ここまで読んだ方の多くは、私がこのER34を本当は愛していなかったのでは、と思うかもしれない。それは違う。愛していた。でなければ8年も乗らない。
確かにエンジンが放つ迫力はGT-RのRB26やランエボの4G63には及ばないが、軽やかに回るエンジンは充分以上の速さを提供してくれた。
ユーザーの使用用途とわがままに真剣に向き合った結果生まれた、長いリアオーバーハングを伴ったボディデザインも、少なくとも今は亡き筆者の父には好評で、ゴルフ場やらなんやら、やたらあちこち送らされた……。
■それでもこう思う。「ER34と過ごした8年間は総じて満足できた」と
スポーティさと使い勝手のよさ、そしてスカイラインというブランドと大人が乗って恥ずかしくないボディサイズ。それらを高い次元でバランスさせたのがER34なのだと思う。
そんなER34が現在中古車市場で価格が高騰しているという。なるほど確かにER34のような、見るからに男らしく骨っぽいクルマは現在の新車にはないかもしれない。
だが、ターボ&MTでノーマルに近い個体なら400万円級、それ以上の価格がついているような現状は、やはり尋常ではないという気がする。パーツも絶版が多くなっており、さらに手に入るパーツもかなり高額化しているので、購入後にも金がかかる。
無論、「それでも!」という覚悟があるのなら、背中を押させていただきたい。ER34と過ごした8年間は総じて満足できるものだった。覚悟ガン決まりなアナタなら、きっと同様の満足を得られるハズだ。
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