ベンツCクラスにアウディTTも!?　憧れのクルマも案外安いぞ!!　100万円以内で選ぶ中古輸入車9選

「できたら100万円以内でクルマが欲しい！」という時､ハナから「輸入車」は諦め､選択肢に入れないのではないだろうか？　確かに選択は多少難しくはなるが、100万円以内で買える中古輸入車は存在しないワケではないのだ!!

※本稿は2024年2月のものです
文／伊達軍曹、写真／ベストカー編集部、メルセデスベンツ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲン、プジョー、ボルボ、フィアット
初出：『ベストカー』2024年3月10日号

■難点はあるものの避ける必要はない

　輸入車は「総額100万円以内」という予算条件との相性はよくない。もともとの新車価格が割高なため中古車価格も高めになり、どこかを直す際の部品代も割高。しかも国産車以上に壊れやすい部分もなくはない――ということなので、相性的にはイマイチなのだ。

　しかしながら、中古の輸入車を必要以上に毛嫌いするのもナンセンスである。「壊れやすい部分がある」と言っても、必ず壊れるわけではなく、部品代も比較的安く済ませる方法はある。またそもそもしっかり吟味して選べば、イメージほどにはぶっ壊れないものだ（たまに壊れるが……）。

　そしてデザインのよさと高速領域の気持ちよさにおいては、同クラスの国産車以上であることはやはり多い――ということで、まずは冷静に「検討対象のひとつ」に加えてみてほしい。

■100万円以下で狙える輸入中古車を一挙ご紹介!!

・プジョー 308（先代）

　フォルクスワーゲンのゴルフとおおむね同クラスとなるフランス製Cセグハッチバック。これの後期型から追加されたディーゼルターボエンジン搭載グレードの走りはとにかく絶品。総額100万円ちょうどくらいで、1.6Lの「アリュール」であればまずまず悪くない1台が狙える。

・実用度：★★★★☆
・維持容易度：★★★☆☆
・デザイン性：★★★★☆
・走行快感度：★★★★★
・中古車の注目相場：総額80万～100万円

・フォルクスワーゲン ゴルフ（VII型）

　Cセグハッチの世界的ベンチマークである「ゴルフ」の先代モデル。硬質でシュアな走りはさすがの水準で、一部で問題が生じたDSGもリコール対策済み。しかしDSGの悪いイメージが響いたか、走行3万km台のTSIコンフォートラインでも総額90万円前後。品質を考えれば爆安だ。

・実用度：★★★★☆
・維持容易度：★★★☆☆
・デザイン性：★★★★☆
・走行快感度：★★★★★
・中古車の注目相場：総額80万～100万円

・フィアット 500X

　ジープのレネゲードと同じ中身を持つクロスオーバーSUV。4WDグレードは総額130万円～となるが、2WDであれば総額90万円台でまずまず悪くない1台が見つかる。街乗り中心で使うなら2WDで充分なはず。

・実用度：★★★★☆
・維持容易度：★★★☆☆
・デザイン性：★★★★★
・走行快感度：★★★★☆
・中古車の注目相場：総額90万～100万円

・アウディ TT（先代）

「世界一スカして見える」と言っても過言ではない2＋2クーペの先代型。高出力なクワトロ（4WD）はやや高めだが、2WDの1.8または2.0TFSIなら総額90万円前後で、走行5万km台までの物件が狙える。

・実用度：★★★☆☆
・維持容易度：★★★☆☆
・デザイン性：★★★★★
・走行快感度：★★★★☆
・中古車の注目相場：総額80万～100万円

・プジョー RCZ

　アウディTTとおおむね同じキャラとなるフランスの2＋2クーペだが、こちらのほうがTTよりもやや柔らかな乗り味となる。

　内装はアウディTTのほうが明らかにカッコいいのだが、TTほどメジャーな存在ではないというのも、「反王道」的な価値観を持っている人には好ましいポイントかも。総額90万円台で、走行4万km台ぐらいの個体を探したい。

・実用度：★★★☆☆
・維持容易度：★★★☆☆
・デザイン性：★★★★★
・走行快感度：★★★★☆
・中古車の注目相場：総額90万～100万円

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