最近は、スマートフォン(スマホ)と連動したインフォテインメント機能を搭載した車が増えてきており、この流れを受けて、車にスマホを固定する「スマホホルダー」も、様々なタイプが販売されています。
「いっぱいあって、どれを選んだら良いかわからない!」という方のため、本記事では、それぞれのスマホホルダーの特色や用途にあった選び方のポイントをご紹介します。
文:立花義人
写真:Adobe Stock
スマホホルダーは固定方法により3つの種類が存在
スマホホルダーを車に固定する方法は、主に、次の3つとなります。
【1】 粘着ゲル・両面テープタイプ
スマホホルダーの固定で、広く普及しているのがこのタイプ。ホルダーの固定はダッシュボード上に粘着ゲル、もしくは強力な両面テープによって行います。平らな所であれば、比較的好きな位置に装着できるため、最も自由度が高いタイプ。
しかし、このタイプは、装着する面が汚れているとしっかりと接着しなかったり、また、しっかりと接着させても走行中の振動で剥がれてしまうこともあります。
筆者もこのタイプを当初使用していましたが、貼り付ける前にダッシュボードの汚れを綺麗にしたにもかかわらず、1ヶ月ほどで剥がれて脱落してしまいました。
また、かなり強力な両面テープを使用するタイプでは、剥がす際にダッシュボードの表面に跡が残ったり、内装の一部が剥がれてしまう可能性もあります。
そして、ダッシュボードの形状や表面の凹凸によっては吸着しづらい、ということも覚えておく必要があります。
注意していただきたい点としては、商品によっては「フロントガラスに貼り付けることが可能」と表記されている商品もありますが、フロントガラスにスマホホルダーを貼り付ける事は保安基準を満たしませんので、やめましょう。
【2】エアコンルーバーにクリップで固定タイプ
エアコンのルーバー(吹き出し口)に、スマホホルダーをクリップで固定するタイプもあります。ほとんどの車種はルーバーがドライバーに近い位置にあるため、スマホを固定する位置としてはちょうど良いです。
特に夏場は、ドライブ中に充電しながらスマホを使用すると本体が熱くなる場合もありますが、この方式では、エアコンの風によるスマホの冷却効果も期待でき「一石二鳥」という利点も。
ただし、車種によってはルーバーの位置がドライバーから遠い、もしくは低すぎるなど、スマホの設置場所として適さない場合もあるので、購入する前に、愛車のルーバー位置の確認をしておくのは大切です。
また、冬場はルーバーから温風が出ることもありますから注意が必要です。
【3】メーターフードにクリップで固定タイプ
車のメーターフードにホルダーをクリップで固定し、そこにスマホを設置するタイプです。ホルダー本体はシンプルな構造で、使わないときには折りたたんでおくことができるタイプもあります。
メーターフードの上部にスマホが設置されていれば、運転中の視線の移動も少なく済むので、カーナビ機能をメインに使用する方にとっては便利でしょう(ただし、運転中のスマホの操作や画面の注視は道路交通法違反となります)。
しかしながら、メーターフードのエッジが浅い場合には取り付けが出来ませんし、シートの高さや着座位置によっては視界を妨げる場合もありますので、安全を優先させた取り付け位置の確認が必要です。
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