もともとはいまも人気のRB10のモデルチェンジ車として、1968年にリリースされた日野RE。モノコックボディ車の代表格のひとつとして、モデルチェンジ前のRBに負けない人気を誇っている。そのREの「お宝」ともいえるカタログをご紹介する。
(記事の内容は、2020年9月現在のものです)
執筆/バスマガジン編集部 カタログ提供/難波有
※2020年9月発売《バスマガジンvol.103》『懐かしバスのお宝カタログ』より
■ラインナップの豊富さはこの時代のバスならでは!!
このシリーズ中、イメージ的にもっともお馴染み感があるのは、全国で満遍なく走っていたRE101であるという人が多いのではないだろうか。
EB400型エンジンを積むREシリーズは、デビューしてから3年後の1980年に排出ガス規制記号のK-を付与され、後期生産型へと変わるまで、爆発的な人気を誇ったモデルだ。
カタログで紹介されているのは10m級(10250〜10330mm)のRE101、11m級(10650〜10900mm)のRE121、同じく11m級(11120〜11700mm)のRE141、そして12m級(11700mm)となるRE161だ。RE101とRE121にはそれぞれエアサスを装備する[P]を冠したモデルも用意された。
いずれも一般低床、都市用低床と一般観光仕様がラインナップされ、当時のバスのマルチな活躍っぷりがカタログからもよくわかる。
そしてこの世代のREにおけるセールスポイントのひとつは、190ps/65.0kgmを発生するEB400エンジンを搭載したことだ。9838cc・直6の余熱燃焼式エンジンは、ストレスの無い走りの実現ばかりでなく、専用設計された直結クーラーも快適に作動させるに至った。
このカタログの表紙は、JR・有楽町駅前のビル街で撮影された写真だ。こんな大都会によく似合っていたモダンなデザインのバスも、1982年に登場するK-RT/RU22系ブルーリボンに取って変わられる。
このころから、バスのボディはモノコックからスケルトンになっていった。
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