米国カワサキは、2027年モデルの「KLX300」シリーズに、アドベンチャー仕様の新モデル「KLX300 XPL ABS」を追加した。丸型LEDヘッドライトやトールウインドシールド、ハンドガード、リアキャリアを標準装備し、米国での価格は6,499ドル(約103万円)だ。同時に実用仕様の「KLX300 DF ABS」も加わったほか、ベースの「KLX300 ABS」「KLX300SM ABS」を含むシリーズ全体で、フロントホイールABSやスマートフォン連携メーターの採用、エンジンの出力向上が図られている。
丸型LEDライトとスクリーンを備えた新アドベンチャー
「KLX300 XPL ABS」は長距離探索を目的としたアドベンチャー仕様で、ポジションランプを備えた5.1インチの丸型LEDヘッドライトを採用しているのが最大の特徴だ。さらに防風効果を高めるトールクリアウインドシールドやハンドガード、タイダウンフック内蔵のリアキャリアも標準装備する。カラーはエボニーの1色で、1980年代から90年代のカワサキKXモトクロッサーにインスパイアされたブラシパターンのグラフィックを採用している。
エンジンは292ccの水冷DOHC単気筒で、競技用オフロードモデル「KLX300R」由来のカムプロファイルを持つ。最高出力は26.8hp(約27.2PS)/8,000rpm、最大トルクは18.4lb-ft(約24.9N・m)/6,800rpm。燃料供給は34mmのケーヒン製スロットルボディを用いたFIで、6速トランスミッションとチェーンドライブを組み合わせる。低速走行時に熱気をライダーから遠ざけるラジエーターファンも備えている。
車体は高張力鋼のペリメターフレームで、キャスター角26.7度とショートホイールベースにより俊敏なハンドリングを狙った。フロントには圧側減衰力調整付きの43mm倒立カートリッジフォーク、リアにはピギーバックリザーバー付きのガス封入式ショックを備えたUni-Trakを採用し、リアは圧側・伸び側減衰力とプリロードを調整できる。ホイールトラベルはフロント254mm、リア231mmを確保している。
ブレーキは前250mm・後240mmのペタルディスクで、フロントのみにABSが作動し、オフロード走行時は左ハンドルのスイッチでオフにできる。厚みのあるウレタンシートとアップライトなライディングポジションを採用し、シート高は894mm、装備重量は142kg、燃料タンク容量は約7.6Lで、これはベースのKLX300と同様だ。米国での価格は6,499ドル(約103万円)で、2027年1月上旬に発売される予定となっている。
ブラックアウトした実用仕様「KLX300 DF ABS」
もう一つの新モデル「KLX300 DF ABS」は、実用性を重視したタフなスタイリングが特徴だ。エンジンやフレーム、スイングアームなどのコンポーネントをブラックアウトし、燃料タンクシュラウドにはミニマリストなKawasakiロゴを配置している。XPLと同様にハンドガードとリアキャリアを標準装備し、日常の移動から週末のアウトドアまで幅広い用途に対応する。
エンジンや足まわり、ブレーキの諸元はXPLと共通。カラーはオフロードと市街地の両方になじむアースカラーのMedium Cloudy Grayで、米国での価格は6,299ドル(約100万円)、2027年1月上旬に発売される予定だ。
ベースのKLX300/KLX300SMも改良
XPLとDFのベースとなる「KLX300 ABS」と、スーパーモタード仕様の「KLX300SM ABS」も2027年モデルで進化した。シリーズ共通の変更として、新たにフロントホイールABSを標準装備。右側ラジエーターの位置にABSユニットを配置し、左側のシングルラジエーターで冷却性能を確保している。ブレーキレバーとクラッチレバーはショートタイプとなった。
メーターは六角形デザインの新しいフルデジタル液晶で、従来比で約3分の1のサイズ、約180gの軽量化を果たした。専用アプリ「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」によるスマートフォン連携にも対応し、ライディングログやメンテナンスログ、ナビゲーション機能を利用できる。エンジンはコンロッドのビッグエンドベアリングをニードルベアリングからプレーンベアリングに変更し、従来モデルより出力を高めている。
「KLX300 ABS」は21インチフロント/18インチリアホイールにダンロップ製デュアルパーパスタイヤを装着し、カラーはLime Green、Bright White、Cypher Camo Beigeの3色。「KLX300SM ABS」は前後17インチホイールとIRC製ストリートタイヤを装着し、専用のキャスター角、短縮されたサスペンショントラベル、大径フロントブレーキディスクを採用する。カラーはNeon Green/EbonyとBattle Gray/Ebonyの2色で、SMのABSは常にオンとなり無効化できない。
米国での価格はKLX300 ABSが5,999ドル(約95万円)、Cypher Camo Beigeは6,199ドル(約98万円)で2027年1月上旬、KLX300SM ABSが6,399ドル(約101万円)で2026年12月上旬に発売される。
Kawasaki Motors Corp., U.S.A.:https://www.kawasaki.com
KLX300系は来年秋ごろに国内導入。XPLはどうなる!?
このKLX300シリーズだが、カワサキモータースジャパンがKLX300、KLX300SM、KLX300 DFの3機種を2027年秋頃に国内導入予定と発表している。ただし、この発表にKLX300 XPLは含まれていない。
丸目で250ccクラスのアドベンチャーというと、真っ先に浮かぶのは「250最強ツアラー」として根強い人気のスズキVストローム250。さらにはベースのCRF250Lに対して4.2L増の12Lタンクを装備するなど、ツーリングに特化したホンダCRF250ラリーも存在する。カワサキも“300”という新しい価値観で勝負できると思うのだが…XPLの国内導入はあるか?
KLX300 XPL ABS(2027)主要諸元 ※北米仕様
- 全長×全幅×全高:2,179mm×914mm×1,514mm
- 軸間距離:1,440mm
- 最低地上高:279mm
- シート高:894mm
- キャスター角/トレール:26.7度/107mm
- 装備重量:142kg
- エンジン:水冷4ストロークDOHC単気筒292cc
- ボア×ストローク:78.0mm×61.2mm
- 圧縮比:10.9:1
- 最高出力:26.8hp/8,000rpm
- 最大トルク:18.4lb-ft(24.9N・m)/6,800rpm
- 燃料供給方式:FI(34mmケーヒン製スロットルボディ)
- 燃料タンク容量:約7.6L
- 変速機形式:6速リターン
- サスペンション(F):43mm倒立フォーク(圧側減衰力調整)、ホイールトラベル254mm
- サスペンション(R):ユニトラック式ピギーバックリザーバー付きガス封入式ショック(圧側・伸び側減衰力、プリロード調整)、ホイールトラベル231mm
- ブレーキ形式(F/R):250mmペタルシングルディスク+2ピストンキャリパー(ABS) / 240mmペタルシングルディスク+1ピストンキャリパー
- タイヤサイズ(F/R):3.0-21 / 4.6-18
- 主な装備:スマートフォン連携LCDメーター、ウインドシールド、ハンドガード、リアキャリア
- 販売価格:6,499ドル(約103万円)
KLX300 DF ABS(2027)主要諸元 ※北米仕様
- 全長×全幅×全高:未公表
- 軸間距離:未公表
- 最低地上高:未公表
- シート高:未公表
- キャスター角/トレール:26.7度/107mm
- 装備重量:未公表
- エンジン:水冷4ストロークDOHC単気筒292cc
- ボア×ストローク:78.0mm×61.2mm
- 圧縮比:10.9:1
- 最高出力:26.8hp/8,000rpm
- 最大トルク:18.4lb-ft(約24.9N・m)/6,800rpm
- 燃料供給方式:FI(34mmケーヒン製スロットルボディ)
- 燃料タンク容量:約7.6L
- 変速機形式:6速リターン
- サスペンション(F):43mm倒立フォーク(圧側減衰力調整)、ホイールトラベル254mm
- サスペンション(R):ユニトラック式ピギーバックリザーバー付きガス封入式ショック(圧側・伸び側減衰力、プリロード調整)、ホイールトラベル231mm
- ブレーキ形式(F/R):250mmペタルシングルディスク+2ピストンキャリパー(ABS) / 240mmペタルシングルディスク+1ピストンキャリパー
- タイヤサイズ(F/R):3.0-21 / 4.6-18
- 主な装備:スマートフォン連携LCDメーター、ハンドガード、リアキャリア
- 販売価格:6,299ドル(約100万円円)
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/601027/
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