全日本模型ホビーショーへ突撃取材! ホンダ BAJA(バハ)や『ゆるキャン△』エイプ100&ビーノのキットが初お披露目

全日本模型ホビーショーへ突撃取材! ホンダ BAJA(バハ)や『ゆるキャン△』エイプ100&ビーノのキットが初お披露目

 2024年10月11日~13日の3日間に渡り開催された「2024年 第62回 全日本模型ホビーショー」。様々なブースが出展しており、人型フィギュアやロボットなどの模型たちが展示される中、もちろんバイクの模型も出品されていた。ここでは全日本模型ホビーショーで発見したバイク模型たちをピックアップしていく。

 
文/瀧村 和也 Webikeプラス編集部
 

現車まで持ち出し!? ホンダ“BAJA”を出展したハセガワ

 

10月11日~13日に開催された第62回全日本模型ホビーショーの会場内の様子。この日はプレスデーだったが、非常に盛り上がりを見せていた

 

 1987年に登場し、大型ヘッドライトや前後ディスクブレーキを装備したオフロードモデルといえばそう、ホンダ「XLR BAJA(バハ)」だ。以前ウェビックプラスでも紹介しているが、ハセガワからバハの1:12プラモデルキットが発表され話題となった。ホビーショーでは、その現物が展示されていたのである。

 そしてまずハセガワのブースに到着して驚いたのが、なんとそのバハの実車が展示されていたこと。1:12プラモデルではなく、1:1の本物である。社員の私物をそのまま展示しているそうで、ホビーショーに向けてレストアしたのだとか。そんなバハのお出迎えを受け、その奥にプラモデル版のバハを発見した。

 

現車バハのその奥にはお目当てのプラモデル現物がお目見え! ちっちゃいバハがターンテーブルをクルクル回っている

 

1:12サイズまで縮小したバハ。エンジンのフィン、フォークブーツ、スポークなど、細部まで完璧に再現されていた!

 

ヘッドライトやウィンカー、ストップランプなどはクリアパーツを採用。ディスクはエッチングパーツでステンレス製に換装もできる

 

サイドスタンドでしっかりと自立可能。ブロックタイヤの意匠も非常に細かい

 

アップマフラーからはもはや重量感すら感じる。これで無塗装なのだから塗装後の現物も是非拝みたいものだ

 

 

ハセガワブースに到着すると、なんと本物のバハが! この時点で筆者は非常に感動した

 

 完全新作金型で製作された同模型は非常に完成度が高く、まるで現車をそのまま縮小したかのよう。驚きなのがこのバハ、特に塗装などを施さなくとも写真のように最初からある程度カラーがついていることだ。ホワイト、ブラック、レッド、グレー、クリア、メッキと色分けされており、プラモデル入門者にも非常に取っつきやすいキットとなっている。

 ちなみにこのカラーリングは1991年製のものであり、展示されていた現車は1992年製だった。発売日は12月27日ごろ、価格は税込3960円でリリース予定となる。

 ほかにもハセガワではホンダ「VT250F インテグラ」の“ウィングスペシャルエディション”を展示。こちらは当時ホンダがVT250シリーズの累計10万台達成記念で販売した特別仕様モデルであり、記憶に残っている人も少なくないのではないだろうか。こちらは税込4400円で11月30日ごろの発売予定だ。

 

ホンダVT250F インテグラのウィングスペシャルエディション。ハセガワでは元々VT250がキット化されており、カウルなど一部のパーツを追加して販売する

 

 
 
 

ゆるキャン△作中のバイクたちを見事に模型化したアオシマ!

 続いて取材させていただいたのは、今年で創業100周年を誇る老舗の青島文化教材社ブース。プラモデル、ダイキャストなど幅広い模型を扱い、アニメや漫画といった作品とのコラボも数多い。そんなアオシマブースに、あの人気アニメ『ゆるキャン△ SEASON3』に登場する車両のプラモデルが展示されていた。

 車両は作中登場キャラクターの「志摩リン」仕様のヤマハ「Vino(ビーノ)」と、「土岐綾乃」仕様の「エイプ100スペシャル」2台をラインナップ。キャンプを題材とする作品だけに、小さな車体にこれでもかというほど満載の荷物が積み込まれているところが印象的だ。どちらも1:12サイズであり、配色などまるでアニメから飛び出てきたかのような再現性の高さに驚かされる。

 

アニメ『ゆるキャン△ SEASON3』に登場するエイプ100。作中では土岐綾乃が搭乗する

 

 

こちらも同様ゆるキャン△お馴染みのヤマハ ビーノ。作中では志摩リンが搭乗

 

 「エイプ100スペシャル」は専用パーツのみ新金型で追加、「ビーノ」は全てのパーツが完全新金型だとか。接着剤不要で塗装済みのため、組み立てるだけで楽しめるのが魅力的だ。

 さらに作中でキャラクターが使用しているものと同様デザインのヘルメット、同スケールのペーパーフィギュアも付属。仮にバイクには興味がなかったとしても、ファンであればつい欲しくなってしまうのではないだろうか。双方とも11月中に発売予定であり、価格は税込3740円の予定となる。

バイク本体とは別に、なんと作中キャラクターが使用するデザインと同様のヘルメットも追加される

 

50ccに積載限界まで積まれたキャンプ道具たちが印象的だ。これぞゆるキャン△を象徴する要素ともいえる

 

作中キャラクターの土岐綾乃

 

こちらは作中キャラクターである志摩リン。イラストのビーノを見るとプラモデルの完成度の高さがよくわかる

 

 その他アオシマブースにはダイキャストモデルも多数展示。主に旧車が多く、ホンダ「NSR250R」や先日発表されたばかりの「CBX400F」などが軒を連ねる。中でも注目だったのが、「おお400。お前は風だ。」で知られる「CB400FOUR(空冷)」の試作品が展示されていたことだ。

ダイキャストモデルのNSR250R

 

NSR250R SPも展示されていた

 

今年12月に発売予定のモンキーも展示されていたぞ

 

先日当メディアでも取り上げたCBX400Fのダイキャストモデル。こちらは来年2月の発売となる

 

 基本的には全て3Dスキャナーを用いて製造されているらしく、その完成度の高さにも納得。もちろんスキャンするために実車を用意するのだが、なんでもフルノーマルの状態の車両が貴重であり、それを探すことがまず大変なのだとか。CB400FOURの正式発表が楽しみである。

発売を予定するホンダの名車CB400FOURのダイキャストモデル試作品。スキャナーで形作られた外観はもはや現車のミニマムモデルといえるだろう

 

スポークはもちろん一本一本再現されている。タイヤのパターンまで表現されていた

 

空冷4気筒もこの通り非常に細かい作り。パイプの曲がり具合などファンをうならせる作りだ

 

リア周りの“ゴチャッ”とした雰囲気も見事に再現。サスペンションも極限までこだわり抜かれているようだ

 

 さらにアオシマブースには1969年から連載されていた少年漫画『ワイルド7』に登場する「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が。実はこちらのモデル、同社から1973年に販売されたものを51年の歳月を経て内容を刷新、スケールモデルとして復刻させたというのだから驚き。

 2023年末発売された「CB750FOUR K0」のキットをベースに、新金型で専用パーツを追加したという。レッグガードなど作中に登場するパーツは現物が存在しないため、試行錯誤を繰り返し製作されたのだと担当者は語った。

 「1/12 ワイルド7 飛葉ちゃんのCB750FOUR」は11月に発売を控えており、価格は税込7040円の予定となる。

 

ゆるキャン△のすぐ隣にワイルド7が! 多くの大人が足を止め、思い出にふけるように眺めていたのが印象的だった

 

「1/12 ワイルド7 飛葉ちゃんのCB750FOUR」。メッキパーツを効果的に用い、よりクラシック感を強調している

 

作中に登場する銃器類や主人公の飛葉が被るヘルメットも付属。「こうやるから退治ってんだよ」というセリフが脳裏をよぎる

 

特徴的なシートカウルも忠実に再現。4本出しマフラーやリアサスペンションのサブタンクも実に忠実だ

 

横にはサイン色紙も展示されていた

 

ビニール袋にも塗装できる!? ウレヒーロー

 プラモデルではないが、会場で面白いモノを発見した。斎藤塗料株式会社が販売する特殊塗料「ウレヒーロー」である。基本的にはホビーのPVCといった軟質パーツやコスプレ造形などに使えるのだが、この塗料、とにかく“何にでも塗れてしまう”のだ。

 

彩られたヘルメットについ足を止めてしまった「ウレヒーロー」ブース

 

 写真のようにヘルメットにはもちろん、合成皮革(レザー)やガラス、スチールやアルミにもしっかりと塗装できるという。驚きだったのがビニール袋にも塗装できてしまい、しかも目の前で実際に伸ばしても塗装が破れなかったこと。伸縮率は脅威の最大300%を叩き出し、もはや大抵のものを自由にカラーリングできるらしい。

 プラモデルや模型に使えるのはもちろんだが、ヘルメットやバイクパーツにも十分応用可能だろう。気になる人は是非調べてみてほしい。

ヘルメットや樹脂製のおもちゃもこの通り綺麗に塗装されていた。しかも、脱脂だけで下地などは一切塗っていないというのだから驚き

 

アヒルのおもちゃで色味の違いを比較。かなりのバリエーションを備えているようだ

 

 

少しわかりづらいが、半透明のビニール袋に白い塗料を塗ったものだ。強く引っ張っても全くひび割れず、綺麗に色を保っていた

 

全日本模型ホビーショーとは

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