なお、KLX230シェルパの燃費性能は、スペック上でWMTCモード値34.7km/L。燃料タンク容量は7.6Lですから、1回の満タン給油で走行できる航続距離は263.72kmという計算になります。
もちろん、この数値は、走り方や天候、路面状況によって変わるため、一概にはいえませんが、満タン1回で250〜60km近くは走れそうですから、長距離ツーリングにも十分に使える燃費性能であることがうかがえます。
幅広い体格やスキルのライダー向けバイク
以上が、KLX230シェルパを試乗した印象です。
特に、筆者的に強く実感したのが、幅広い体格やスキルのライダーが乗りやすいであろうこと。極低速域でも扱いやすいエンジン特性や、軽くてスリムな車体、街から郊外のアウトドアまで対応する絶妙な足着き性やサス設定などが、それらを現実のものとしています。
そして、市街地から郊外まで、気軽に走れそうなこのバイクの特性が、前述の通り、オフロードバイクから離れて約10年の筆者に、再び林道ツーリングなどを楽しみたくさせたのは確かです。
50代後半を向かえた筆者の場合、若い頃のようにオフロードをハードに走るよりも、自然を眺めながら、のんびりと走ることも楽しいであろうと感じています。
カワサキによれば、このモデルは、そうした筆者のような昔からのバイク好きはもちろん、最近人気のキャンプを始めたいバイク初心者などもターゲットとのこと。実際に乗ってみると、まさに、このモデルは、カワサキの狙い通り、いろんなライダーが、アウトドアなどで楽しく乗れるような仕上がりになっているのではないかと思います。
なお、KLX230シェルパの価格(税込み)は63万8000円。ベース車のKLX230Sの価格(税込み)が59万4000円ですから、4万4000円高い設定です。ですが、この程度の差額であれば、筆者ならハンドガードやスキッドプレートなど、より装備が充実したKLX230シェルパの方がお得じゃないかと思ってしまいます。
現在、発売日が当初の予定から延期されているKLX230シェルパですが、きっと待ち望んでいるユーザーは多いはず。試乗した2024年11月末現在、正式な発売日はアナウンスされていませんが、一日も早い発表を期待したいものですね。それまで、筆者も、ちょっと悩んでみます。
KLX230シェルパ主要諸元(2025年型 国内仕様)
・全長×全幅×全高:2080×920×1150mm
・ホイールベース:11365mm
・シート高:845mm
・車重:134kg
・エンジン:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 232cc
・最高出力:13kW (18PS)/8000rpm
・最大トルク:19N・m (1.9kgf・m)/6400rpm
・燃料タンク容量:7.6L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=2.75×21、R=4.10×18
・価格(税込み):63万8000円
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/426475/
KLX230シェルパ試乗! トロトロ走りからちょい攻めまで、野山を自在に走れる乗り味がバイク旅を強烈に誘う【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=426475&slide=1
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