先日、ドイツ連邦軍がヤマハ・テネレ700を偵察用バイクとして採用したニュースを報じたが、続いて同じヤマハ「XT250」がスウェーデン陸軍へ採用されたことが発表された。従来のハスクバーナ、KTM製マシンに代わって、高い走破性と信頼性が評価されてのことだという。
文/西田 宗一郎
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スウェーデンといえば、高性能オフロードマシンで知られるハスクバーナの故郷。実際、1980年から採用されていたハスクバーナ・MC258が従来は偵察用オートバイとして活躍していたが、これは70年代に設計された2サイクル空冷単気筒マシン。2003年からは398ccの
4サイクルエンジン搭載するをKTM・MC409も導入されていたが、こちらも旧式化が進んでいた。
そこで新たに2026年から採用される新型軍用オートバイとして白羽の矢が立ったのが、なんと日本でもおなじみのトレッキングマシン・セロー250をベースとした「XT250」だった。日本でも多くのファンを持つセローだが、国内では排ガス規制に適合せず、2020年に惜しまれつつもラインナップを終了。しかし独自基準を持つ北米では、名前を変えて今なお現役なのだ。セローとの違いは大型のバルブ式ヘッドライトをはじめ、各種灯火類のデザイン程度。20PSを発揮するOHCエンジンや、軽量で足つきのよいフレームはそのままだ。
今回公開されたスウェーデン軍XT250は、従来のMC409に代わり通信兵の迅速な移動手段として採用予定。セロー譲りの走破性はそのまま、厳寒地である北欧で運用するために大型のキャリアやカモフラージュカラー、そしてスキー板を装着できる改造が施されている。配備は2027年までに完了し、2500台が活躍予定だという。
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https://news.webike.net/motorcycle/473116/
セロー250が軍用に!? スウェーデン軍がヤマハ「XT250」をハスクバーナ・KTMに代わりパトロールバイクに採用【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/473116/473123/






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