英国の高級バイクブランド「ブラフ・シューペリア(Brough Superior)」は、スイスの高級時計ブランド「リシャール・ミル(Richard Mille)」と手を組んだ新型ロードスポーツ「RMB01」を発表した。価格は20万ユーロとされており、日本での取り扱い元となるモトコルセでの価格は4254万5800円。世界でも屈指の高額マシンとなっている。
文/Webikeプラス編集部
搭載メーターはトゥールビヨンを思わせるリシャール・ミル製 オリジナルターボVツインは130PSを発揮
RMB01は、1919年創業の伝説的バイクメーカー「ブラフ・シューペリア」と、高級腕時計の象徴であるリシャール・ミルによる共同開発モデル。ブラフ・シューペリアはイギリスにて、第二次世界大戦以前に高性能バイクメーカーとして名を馳せた名門ながら、一度倒産し、2013年からハイクオリティ高級モデル専門メーカーとして復活している。2022年にはアストンマーチンとコラボレーションしたクローズドコース専用モデル「AMB 001 Pro」を発売し話題を呼んだが、今年は前代未聞となる、スイスの高級時計メーカーとの共同モデルとなった。マシンはフランスの工房でハンドメイドされ、世界限定150台。エンジンやフレームといったベースはAMB 001と共通するが、細部の仕立てや外装素材、コンセプトの面でRMB01はさらに上級仕様となっている。
搭載エンジンは、同社のオリジナルとなる997cc・88度Vツイン水冷DOHCエンジンでターボチャージャーを搭載。最高出力は130馬力に及び、CNCアルミ合金によるエンジンブロック、ダブルウィッシュボーン式フロントフォーク、リアスイングアーム、ホイールに至るまで、ほぼすべての構造が一貫した削り出しパーツで構成されている。
芸術と機構美の融合──“時計を拡大した”メーターが語る、RMB01の存在意義
RMB01最大の特徴は、リシャール・ミルが手がけた時計そのもののようなメーター。ギア構造が視認できるメカニカルで精密な造形は、トゥールビヨンを思わせるクリアパネルで構成され、バイクのフロントに据えられる計器というよりもはや芸術的な彫刻作品に近いが、実際の走行に耐える確実性と精密さを両立している。
さらに外装には軽量で高剛性なカーボンファイバーを多用。車体のデザインは1920年代のボードトラックレーサーからインスピレーションを得ており、全体のフォルムは極めて細身かつミニマル。ブランド創設者・リシャール・ミルと、ブラフ・スーペリアCEOのティエリー・アンリエットによる12回の試作を経て完成を見た。
1000万円以上でのラインナップを誇るスイスの機械式時計の技術をハイパフォーマンスマシンに組み込んだ、前代未聞の本機は、もちろん過去には例のない存在だという。台数も無論限られており、販売は世界でも限定150台のみ。価格は20万ユーロ、日本での取り扱い元となるモトコルセでの価格は4254万5800円と、価格面でも類を見ない高級マシンとなった。購入できるオーナーは限られているものの、いつかは目にしたい芸術品といえるだろう。
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