【懐カタログ秘宝館・Vol.1】ホンダG’(ジー・ダッシュ)メットインなんて飾りです! 割り切りも最強のスポーツスクーター

【懐カタログ秘宝館・Vol.1】ホンダG’(ジー・ダッシュ)メットインなんて飾りです! 割り切りも最強のスポーツスクーター

唐突に始まるWebikeプラスの新連載。古き良き時代のバイクカタログを引っ張り出してあーだーこーだ言うだけの企画だが、やっぱり昔のカタログって味があるの
よね〜。というわけで一発目はコイツから。ディオでもジョグでもセピアでもない、80’s原付スポーツスクーターきっての“通好み感”を漂わせる
ホンダ・G’である。

 
文/松田大樹
 


メットインを持たない軽量スリムボディ

ホンダからG’(ジー・ダッシュ)が発売されたのは1989年の1月25日。昭和が終わり、平成が始まったわずか半月ほど後のこと。いうまでもなく当時はレプリカブームで、ホンダでいえばNSR250Rが爆発的な人気を博していた。

ちなみに50ccスクーター界では、ホンダは1987年1月にタクトフルマークを、1988年1月にディオを投入しており、1986年に施工された原付ヘルメット着用義務に対応したメットインスクーターが主流となりつつある時代だった。

そんなタイミングで投入されたのがG’。レプリカブームの真っ只中だけに、スポーツイメージをガンガンに追求し、エンジンは当時のホンダ50ccスクーター最強の6.8psを発揮。ディスクブレーキやフロントの油圧ダンパーなどの上級装備も自慢のスポーツスクーターだった。



ホンダ G’(ジー・ダッシュ)[1989年]

内容的には1988年3月に発売されたパックスクラブのモデルチェンジ版だったが、最強のエンジンと足回りにメットインスペースのない軽量スリムな車体は、ちょうど約1年後の1990年1月に発売されたディオSRなどと比べ、やたら硬派に見えたものだ(とはいえ乾燥車重はG’が59kg、ディオSRが65kgと大差はない)。

というわけでカタログも硬派でやたらと挑発的。表紙にバイクが(ミラーしか)載っていないのも斬新だが、印象的な言葉遣いや大胆なカット割りがシンプルでカッコいい。バイクの詳細は下記で説明するとして、まずは80’sプンプンな雰囲気をご堪能あれ。



ホンダ・パックスクラブ[1988年]



ホンダ・Dio SR[1990]

 
 
 

ホンダG’[1989]カタログ



ホンダG’[1989]カタログ






いちばん乗りは、誰だ。ホンダG’。
中味がイイから、カタチも違う。エアロ・シェイプされたスリムなボディに、注目してほしい。ジー・ダッシュ。まっ先に、このパワーに会いに来い。



体力自慢。HIGH PERFORMANCE ENGINE
キリッと引き締まった後ろ姿に注目してほしい。グッと突きでた、太いマフラーに注目してほしい。ひと目みただけで、力強いパワーが伝わってこないか。6.8psハイパワー・エンジン。アクセルを開けた時のレスポンスが違う。中高回転域の、伸びが違う。初めての、これがライディング・スクーター。コイツの走りは、ストレートで光る。


脚力抜群。HYDRAULIC DAMPER SUS
ガッチリと、逞しいサスペンションに注目してほしい。ギラッと、存在感のあるディスクブレーキに注目してほしい。触れてみただけで、しっかりとした頼もしさが伝わってこないか。油圧ダンパー+大径ディスクの本格的な足廻り。加速時の安定感が違う。ストッピング・パワーが、違う。初めての、これがライディング・スクーター。コイツの走りは、コーナーで冴える。
 


スポーティ&ハイクオリティ。 コイツは、全身がダッシュ感覚にあふれてる。
〈本格派HDサス&大径ディスクブレーキ〉
フロントには、路面追従性に優れた油圧ダンパーを左右両側に使用した、HD(ハイドロリック・ダンパー) サスペンションを装備。そのうえボトムケースにアルミを採用、スポーツバイクにも匹敵する本格仕様だ。また、ブレーキにはφ160mm大径のディスクブレーキを採用。放熱効果を高める孔あきタイプで、余裕ある制動力を確保している。さらにタイヤは、偏平10インチ・ハイグリップワイドタイヤを前後に装着している。
 
〈高性能ハイパワーエンジン&ハイパー・マフラー〉

 SR(スーパーレスポンス) 樹脂リードバルブ採用のエンジンは、ハイパワー6.8PSを実現。高熱価プラグの使用、ポート形状、ポートタイミングの細かい煮つめ、スパイラルデザインのエア吸入口の設定などにより、優れた吸排気効率と燃焼効率を達成した。中高回転域の伸びの良さは、特筆モノだ。さらに、ハイパー・マフラー。慣性吸気効率を向上させ、パワーアップにつながる大容量タイプ。力強さあふれる、円筒形デザインも大きな魅力だ。

 ●18/18Wのスーパークリプトンバルブ・デュアルヘッドライトを採用。イエローバルブが放つ淡黄色の光りが、フロントビューを引き締め、たまらなくレーシーな雰囲気をかもし出す。

 ●視認性の高い、全面透過方式を採用。スポーツ・マインドをくすぐる、円形基調のホワイトベース・スピードメーター。●キーOFF時でも残量を表示する、便利な電気式燃料計装備。

 ●ステーをラバーコーティングしたバックミラーを左右に標準装備。●スポーティなバーエンド付大径グリップ。●極めてコントロール性に優れた、アルミ製スポーツブレーキレバー。

 ●エアロ・フォルムのアンダーカウルを装着。大担でスポーティなイメージはもちろん、エンジンルームへ空気を効率的に導入する役割も果たし、冷却性能を大幅に向上させている。

 ●ライポジ自由自在のヒップアップ・スポーツシート。●追力あるエア・インレット、ブリスター・サイドカバー。●ヒールレストを一体成型した、スポーティなフロアステップ。

 ●スリムなリアビューをキリッと引き締める、 エアロシェイプのエア・アウトレットフィン。 グリップ兼用だ。●スポーティムードいっぱいのスモークドウインカーレンズを装着。



▪️SPECIFICATION 型式:A-AF23/全長×全幅 ×全高1585mm×650mm×1005mm/ホイールベース1140mm/乾燥重量59kg/車両重量63kg/最小回転半径1.7m/エンジン型式・排気量 AF18E・空冷2サイクル・49cc/最高出力6.8PS/7000rpm/最大トルク0.73kg-m/6500rpm/サスペンション 前テレスコピック式・後ユニット・スイング式/燃費50.0km/L(30km/h定地走行テスト値)/変速機形式オートマチック(Vマチック)/始動方式セルスターター(キック併用)/点火方式 CDI式マグネット点火/燃料タンク容量3.6L/キャスター27°00′/トレール74mm/タイヤサイズ前・後 80/90-10 34J 全国標準現金価格 ¥143,000(※新車当時)

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/484305/

【懐カタログ秘宝館・Vol.1】ホンダG’(ジー・ダッシュ)メットインなんて飾りです! 割り切りも最強のスポーツスクーター【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/484305/484380/

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