2022年10月末をもって生産終了がアナウンスされたホンダのCB400スーパーフォア(SF)とCB400スーパーボルドール(SB)に次期モデルの噂が急浮上してきた。
CB400SFの終了は、400cc唯一の並列4気筒エンジン搭載車が無くなることを意味していたが、その心配はなくなりそう。果たしてどんなモデルになるのか? 現時点で分かっている情報をお知らせしよう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/HONDA
【画像ギャラリー】ホンダの歴代4気筒400Fシリーズは絶大な支持を獲得(4枚)画像ギャラリー次期型はグローバルモデルに? 500ccベースのヨンヒャク版か
CB400SFは、現在でも普通二輪免許の教習車に使われる中型クラスの代表的モデル。何度もベストセラーに輝くほどの人気で、初心者からベテランまで幅広い層に愛されてきた。これが、4月28日に生産終了がアナウンスされ、当Web調査では10月末までの生産分はすでに完売となっている。
並列4気筒エンジンを搭載した唯一の400ccモデルがもう買えない! そんな衝撃的ニュースに老舗誌の「オートバイ」(モーターマガジン社)は巻頭特集を組むなどバイク界隈はお別れムードに沈んでいた。そんな中、「CB400SFには次期モデルがある」という嬉しい情報が入ってきたのだ。
その姿や形は不明だが、エンジンはDOHCヘッドの水冷並列4気筒で間違いないという。なぜ、この時代に400ccクラスでニューエンジンがリリース可能なのか? というのはCB400SFと異なり、グローバルモデルだからだと予想される。海外では500cc版も用意され、日本向けに400ccが用意されるのだ。
主要なマーケットは中国と予想されるが、彼の地ではZ900RSが人気なのは関係がありそう。日本製並列4気筒モデルへの支持率が高く、新型4気筒500ccモデルもここを狙ったコンセプトになるだろう。そのダウンサイズ版として4気筒400ccモデルが用意され、次期CB400SFとして日本で発売されるというシナリオだ。
CB400SFは継続する可能性もあったが、なぜ生産終了に?
実はCB400SF生産終了の発表以前は、排ガス規制に適合して継続するという情報も存在した。その内容は、CB400SFの特徴であるハイパーVTEC搭載のシリンダーヘッドを非VTEC仕様に戻して、ボア×ストローク比をロングストローク仕様に変更するというものだった。
それだけでなく、現行モデルの燃料噴射まわりを手動から電子制御式スロットルに変更するなども検討されたようだが、開発コストが課題となり見送られた模様だ。一説には、排ガス規制に対応させると価格が200万円に届くとも想定され、価格帯が400ccクラスの範囲に収まらなくなってしまうのだという。
CB400SFは、ロングセラーモデルの最終型によく見られる「ファイナルエディション」が用意されることもなく、カラーリングもそのままに静かな幕切れとなってしまった。1992年4月23日の発売からほぼちょうど30年後の2022年4月28日に、生産終了が正式発表されることになった。
ちなみに、CB400SFの原型となったCB1000SFの後継機であるCB1300SFシリーズは、2021年に令和2年排出ガス規制に適合して、当面販売が続けられることになった。しかし、こちらも2022年秋頃に発売される見込みの30周年モデルがファイナルエディションと噂されている。
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