ホンダのリバイバルシリーズにおいて、CLの知名度はいかに?
そもそもスクランブラーとは、広大な国土をもつアメリカで盛んだったデザートレースがルーツのジャンルとなる。英国製ロードモデルの改造車が活躍しており、1959年に設立されたばかりのアメリカンホンダモーターはこれに対抗できるモデルを要請し、開発がスタートした。
1961年に圧倒的な高性能を誇るCB72が発売されると、これをベースにしてオフロード化する方針が決定。剛性の高いシングルクレードルフレームを新たに設計し、低中速域での出力特性の改良、前後ホイールをCB72の18インチから19インチに拡大するなどして、1962年にCL72スクランブラーが誕生したのだ。
これが、ホンダ初のオフロードモデルとなり、1970年代になると車名はCLからSL、XLへと変更されてよりオフロード色の高いモデルに移行していった。結果、CLの名は1970年代初頭で途絶え、その役割を短期間で全うすることになった。
その後、1998年にはストリートカスタムブームに乗ってCL400がリリースされたが、一代限りの短命に終わっている。近年、ホーク11やCT125ハンターカブ、ダックス125など、次々と復活している過去のホンダブランドの中では、CLの知名度は決して浸透しているとは言えないだろう。果たして人気モデルとして定着するか!?
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