有明海の短くも濃密なフェリーの旅 長崎県側の乗り場への公共アクセスがクールすぎた!!

■すぐ乗り継げる? それとも待たされる?

 熊本県側の鬼池港から口之津港に着いたとして、バスの路線自体は存在していても、ちゃんと繋がるかが重要なポイント。東回り・西回り各路線の出発時刻と、フェリーの到着時刻を照らし合わせてみた。

 すると、待ち時間が12分のときもあれば32分、47分、52分もあり、直近の接続可能なバスがない時間帯もあったりと、便ごとにバラバラだった。鬼池港へのアクセスと同様に、口之津港も事前に接続具合を調べておくのが安心かも。

島原方面には日野ブルーリボンIIが充当
島原方面には日野ブルーリボンIIが充当

 2024年9月に、天草市街(本渡バスセンター)→鬼池港→口之津港→島原駅前のルートを組んで行ってみた際は、10時台に本渡バスセンターを出るバスに乗車して、鬼池港で22分、口之津港で32分の待ち時間だった。

 港の所在地が半島の南端ゆえ、フェリー乗り場へのアクセス用バスとしては運行距離が長めであるのも特筆すべき点。

 島原駅前まで約35kmあり、所要時間は1時間18分で運賃は1,200円。諫早方面はさらに延びて堂々の51km・1時間39分、運賃1,650円のダイナミックな路線バス旅になる。

■長崎らしい「アレ」来ます

 口之津港発着のバスを運行している島原鉄道は長崎バスのグループ会社だ。長崎バスの特色といえば、「いすゞキュービック」をはじめ1990年代に作られた古いバス車両が今も第一線で使われているところ。

紛うことなきあのレジェンド、柿の種テールがそこに!!
紛うことなきあのレジェンド、柿の種テールがそこに!!

 グループ会社なら、島原鉄道のバスにもネオクラシック車が混じってるんじゃない? そんな期待を抱こうとしていた矢先、「アレ」が現れた。

平成時代のいすゞキュービックが令和を走る
平成時代のいすゞキュービックが令和を走る

 現在の四角いタイプの前に普及していた汎用テールランプ(通称:柿の種)が付いた、2ケタナンバーのキュービックだった。さすが長崎、島原半島にも古いクルマが現役だ!!

【画像ギャラリー】目を見張る自由度の高さ!? 口之津港の公共アクセス(9枚)画像ギャラリー

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