JAPAN MOBILITY SHOW 2025が開催され注目の高さを示した。そんな「モビショー」こと「JAPAN MOBILITY SHOW」で、前回はバスメーカーの展示について紹介したが、今回はそれ以外に展示されていたバスについてお届けする。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■Mobility Culture Program
東京ビッグサイト東館を出た屋外臨時駐車場で行われていた「Mobility Culture Program」という展示があった。ここではレーシングカーによるデモランや、同乗走行イベントや同じ車種やメーカーのオーナー同士によるファンミーティング、「はたらくモビリティ」として様々な車両が展示されていた。
その中でHyundaiの電気バス「ELEC CITY TOWN」が展示されていた。この車両はHyundaiが日本向けに開発した中型電気路線バスで、現在は鹿児島県屋久島町で5台が活躍している。最近では大阪・関西万博でスタッフなど関係者の輸送に、また会場内で休憩用ラウンジに改装した「Green Park Bus」が設置されていた。
その時は車内は緑の芝生が張られて公園のような装飾も施されていたが、こちらは通常の座席の並ぶレイアウトだ。運賃箱のほかは特に設備もないのですっきりした運転席周りだ。
後部は低床ノンステップバスの構造上、座席数を稼ぐには階段状の通路にするしかないが、これは従前からの形状である。そして座席にはUSB端子が備わっているなど、EV車の性能を発揮した装備が施されている。日本で導入が進めば、今後は乗車の機会があるかも知れない。
■Tokyo Future Tour 2035
前回は、いすゞブースのエルガEVを紹介したが、他にも展示があった。西館で展示されていた「Tokyo Future Tour 2035」では、10年後の未来、それがどんな景色になっているのか、人とモビリティの生活がどうなっているのか、そんな近未来の世界が見れる、実現しているかもしれない未来技術が展示されていた。
その中で「いすゞ エルガFCV」が展示されていた。 この車両は水素を燃料とするFCV(燃料電池自動車)であり、充填した水素をFCスタックと言われる装置内で空気中の酸素と化学反応させ、これにより発電した電力でモーターを駆動させる。
特長としては振動・騒音が少ないこと、そして走行中のCO2排出がなく、水だけを排出するため環境負荷の低減を実現できる点である。まだ普及の進まない現状はあるものの、CO2排出ゼロという特長を活かしてスケールメリットが発揮できれば価格も下がり普及に弾みがつくのかもしれない。
また隣には自動運転バスも展示されていた。こちらはAVITA株式会社とNTTビジネスソリューションズ株式会社との共同ブースである。自動運転バスとその遠隔操作や走行ルートのマップ作成、導入運用までのパッケージを提供するのがNTTビジネスソリューションズ。
その車内モニターでアバターや生成AIを活用したバスガイド、アバター接客サービス「AVACOM」のデモンストレーションを展示していたAVITAという形であった。自動運転EVバスソリューションでは西日本20地域で実証実験を実施しており、その実績をアピールしていた。








