74年も昔にすでにBRTが走っていただと!? 棚倉の廃道をバスが走り始めた頃にタイムスリップ!!

■廃止された鉄道をバス専用道に転換した最初の例となった

開業前の棚倉町内を走るバス
開業前の棚倉町内を走るバス

 白棚線は、1916年に白棚鉄道として開業、1938年には鉄道国有化によって国鉄白棚線となった。

 しかし、戦時中の1944年に不用不急線として休止になり、レールなどは軍事資材として活用するために撤去された。戦後は鉄道の復旧が計画されたものの需要が見込めないこともあり、路線敷地にバス専用道を整備して路線バスを運行する計画に転換した。

 1944年には省営自働車白棚線として開業、1957年に国鉄バスの白棚高速線となった。その後、1969年には現在の白棚線に改称されている。

 廃止された鉄道をバス専用道に転換した例はこれ以前にもあったが、国鉄バスのバス専用道としてはこれが初めてである。近年増えている鉄道敷地活用型のバス高速輸送システム(BRT)の先駆けともいえるだろう。

 1987年の国鉄分割民営化によってジェイアール東日本が引き継ぎ、翌1988年からジェイアールバス関東が運行している。

 翌日、岡見支店長に現地を案内頂けることになったが、白棚線に詳しい高宮孝一顧問(前東京支店長)にも同行頂けることになった。

 高宮顧問は白棚線に詳しいはずで、聞けば白棚高速線開業50周年史の編纂委員であったのだ。これ以上強い案内人はいない。編集に携わった方から直接話を伺えることになって白棚線の期待が一気に高まった。

 この日はJR白河駅近くのビジネスホテルに宿泊した。JR白河駅はレトロな駅舎が特徴の駅だが、1921年開業の白棚鉄道の始発駅でもあった。白河市内は戦時中の空襲の被害がなかったので、約400年前の白河小峰城の城下町としての町割が残り、当時の面影を残す多くのお寺や古い商家を見ることができる。

 観光案内所ではしらかわ路地裏てくてくマップなる小冊子を入手できるので、路地裏歩きをしてみるのも白河の魅力が発見できそうだ。すでに歴史舞台に舞い降りていた。

【画像ギャラリー】線路の土台だった土手の上にバスが走る道が!! 戦後すぐに誕生したBRTの先駆・白棚線の歴史(10枚)画像ギャラリー

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