令和8年は丙午の年なので、昔の迷信はなんのその、みんな大好きパワースポット巡りでパワフルで情熱的な1年を過ごそう。今回は「ジャンボ干支をみんなで守る」神社だ。パワーを必要とする読者のために、路線バスで行くパワースポットをバスマガジンwebのオリジナル連載形式で紹介する。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■辰水神社の「干支潜り門」
今回は三重県津市美里町にある辰水神社(たつみずじんじゃ)である。三重県の中部に位置し山間部にあたるここは以前は美里村であったが、現在は周辺の市町と合併し津市美里町として名前を残している。津市白山町から北へ抜ける広域農道を走っていると「辰水神社」と書かれた看板を見つけることができる。
ここから集落に入ると目指す神社はもうすぐだ。神社の境内というと社殿があり鳥居があり、そんな景色を思い浮かべるが、ここはそれとはやや趣が異なる。まず何よりも目に飛び込んでくるのは、鳥居の手前に鎮座する大きな白馬である。
これは地域の有志で構成される「ふるさと愛好会」が毎年制作している「ジャンボ干支」と呼ばれるもので恒例行事となっている。昨年11月中旬から制作を始め、骨格は鉄骨で組み上げ、その周りに板を貼り付けた後に発砲スチロールを貼り付けていく。
その後は丁寧に成型を整えた後に塗装され、12月29日に地域を引き回す。その後、辰水神社の「干支潜り門」として奉納された。大きさは高さ3m、幅3.5m、重さは200kgというスケールだ。重量があるので重機で上げて固定されているそうだ。この取り組みが始まったのは昭和61年(1986年)で、回も重ねて41回目だそうだ。
筆者も毎年このニュースが流れてくるのを楽しみに参拝する。ここ数年で知名度も上がり、多くの参拝者が訪れる名所になっているようだ。
■神社の境内へ
白馬の下と鳥居をくぐると長い階段が続いた先が辰水神社の社殿である。5分ほど歩いていくと見上げた先に建物が見えてきた。やや通常の住居のような形をしている。
この日は正月からは随分経っていたため、お守りの授与所や室内は閉められていたが、ガラス戸の向こうには賽銭箱などを見ることができた。完全に無人なのかは分からないが、人けはなさそうだった。賽銭箱へは扉が開くようになっていたので参拝は可能だ。
辰水神社の前身の1社である船山神社は元を辰の口神社と言い、縁起の詳細は不明だが記録としては室町時代から残っている。また延喜式内社であったことから平安時代以前には創建されていた可能性が高い。明治41年9月18日辰水地区内の各神社を合祀し辰水神社と称することになった。
ジャンボ干支の横に隠れた形になっているが石碑が建っている。これは「船山神社 式内社顕彰碑」で由緒によれば「合祀した船山神社は、鳥岩楠船命を祀り、延喜式内社であったので昭和63年式内社顕彰碑を建立した」とされている。背面には式内船山神社の由緒が書かれている。その経緯から辰水神社は「式内さん」とも呼ばれているそうだ。








