■どんな車両が使われている?
高速バスを得意とする小田急ハイウェイバス主体の運行ということで、ブランド名から察するにハイデッカー車なのか、それともそこはシッカリ路線車なのか、どの種類のバス車両が使われているのか気になるところ。
2026年4月にM系統を利用する機会があり、その際には長さ9mクラスの中型路線車・いすゞエルガミオが運用に入っていた。
車体カラーは箱根登山バスと同じ、クリーム色とバーミリオンオレンジの塗り分けで、社名の部分が「小田急ハイウェイバス」になっている。
■峠越えを挟むシンプル経路
乗り方は小田原〜箱根エリアの標準スタイルと言える、中扉締切で前乗り・前降りの運賃後払い方式。
神奈川県側の始発になる天悠バス停を出ると、彫刻の森、強羅駅前を抜けて、御殿場方面へ続く主要道路の国道138号に入る。
この国道138号の途中には標高1,000mクラスの乙女峠が控えており、標高800m前後に通っている乙女トンネルを抜け、同トンネルの中間あたりに引かれている県境を越えて、そのまま静岡県へ。
静岡県に入り峠道が下り坂へと転じた後に、運が良ければ窓から富士山を眺めて楽しむチャンスが付いていて、もし富士山が顔を出してくれた時には、乗車体験に一層の彩りが加わる。
峠を降りると国道138号から静岡県道401号に転じ、M系統の場合は少し先の東田中交差点を右折して御殿場アウトレットへ。G系統のほうは同交差点を直進して御殿場インター→御殿場駅へと向かう。
全区間の所要時間と運賃は、M系統が51分・1,200円、G系統は50分・1,230円。現金のほか交通系ICカードや箱根フリーパスも利用できる。
なお、御殿場プレミアム・アウトレット〜御殿場駅間には無料で乗れるシャトルバスが出ている。
箱根→御殿場駅へ抜けたいけれどもG系統の時間に合わない。そんな時もアウトレット行きM系統に乗れば、最終的に御殿場駅へ無理なくアクセスできるので安心。ついでにショッピングを挟んでも楽しいはず。
■6:4の変わり種
小田急ハイウェイバスの受け持ち分だけを見るなら、このM/G系統は東京のバス会社が神奈川と静岡をまたいで普通の路線バスを走らせている、といった、どことなくミステリアスな雰囲気が出て、ちょっと面白い。
ともあれ、神奈川のバス会社である箱根登山バスが共同運行しているのと、小田急ハイウェイバスの路線車の色も箱根登山色ゆえに、やはり路線的にはホーム側は神奈川県、アウェー側が静岡県に相当するとみられる。
この関係で両県内の走行距離を簡単に測ってみると、M系統は神奈川県11.9km/静岡県8.8km。G系統では神奈川県11.9km/静岡県8kmになった。
アウェー側にはほんの少ししか入らない、が県境越え系路線の標準フォーマットと言えるが、このバスは大体6:4の比率になり、アウェー側の距離が結構長い、変わり種の部類に数えて良さそうなバス像の持ち主だとわかり、なかなか興味を誘う。
【バス路線の基本データ】
(1)小田急ハイウェイバス/箱根登山バス M系統(天悠〜御殿場プレミアム・アウトレット)
・跨ぐ県:神奈川県 → 静岡県
・移動距離:20.7km
・所要時間:51分
・全区間の運賃:1,200円
・停留所の総数:36
・静岡県内の区間距離:8.8km
・静岡県内の停留所の数:10
(2)小田急ハイウェイバス G系統(天悠〜御殿場駅箱根乙女口)
・跨ぐ県:神奈川県 → 静岡県
・移動距離:19.9km
・所要時間:50分
・全区間の運賃:1,230円
・停留所の総数:37
・静岡県内の区間距離:8km
・静岡県内の停留所の数:11













