海の果てに浮かぶ究極(!?)の東京都「小笠原」!  島内での足を支える路線バス事情はこんな感じ!!

海の果てに浮かぶ究極(!?)の東京都「小笠原」!  島内での足を支える路線バス事情はこんな感じ!!

 都心から船で24時間の東京都・小笠原(父島)。同地を走る定期運行型の公共交通機関といえば路線バスになるが、バスの結んでいる場所やダイヤ等はどうなっているのか、2026年5月現在のデータ準拠で簡単に見ていこう。

文・写真:中山修一
取材協力:KANAKA-VILLAGE(カナカヴィレッジ)
(バスマガジンWeb/ベストカーWeb内本文上とギャラリーに、小笠原を走る路線バスとその沿線の写真があります)

■父島を走る小笠原村営バス

父島の一部エリアをカバーする小笠原村営バス
父島の一部エリアをカバーする小笠原村営バス

 小笠原に同タイプの公共交通は父島にしかなく、父島の島内各所を結んでいるのが「小笠原村営バス」だ。

 名称の通り小笠原村の運営による公共サービスで、島内にある民間企業の小笠原観光(有)が委託を受けてバスの運行を担当している。

中心地繁華街と村役場の間にある村営バスのターミナル・村役場前バス停
中心地繁華街と村役場の間にある村営バスのターミナル・村役場前バス停

 開業は2000年12月。第二次大戦後、アメリカから日本に小笠原が返還された1968年以降、観光バスは存在していたものの、一般的な路線バスと呼べるような乗り物は長い間なかったらしい。

 そのため、日本の標準的な路線バスの形式に則った、島内を走る公共交通機関としては、現在の小笠原村営バスが歴史の幕を切って落としたと言える。

■2つの路線が毎日運行

 父島の標高は最大300m台と、それほど高くはないものの地形が結構厳しく、人の住んでいる区域が限られているのもあり、道が整備されているのは島内北寄りの3/5程度。

 その3/5の範囲を通る主要な道と言えるのは都道240号の1本だけ。島の湾内にあたる西側海岸線沿い(湾岸通りほか)と、端から端まで勾配とカーブが続く山道の東側(夜明道路)を繋いでグルリと1周する道筋を描く。

ワン・アンド・オンリーだから実現可能なザックリ感
ワン・アンド・オンリーだから実現可能なザックリ感

 小笠原村営バスが走る区間は主に都道240号の西側。「循環線オレンジライン/ブルーライン」、「扇浦線」の2路線がある。

■循環線オレンジライン/ブルーラインのプロファイル

 村営バスの循環線は、東京竹芝桟橋から来る定期船「おがさわら丸」が入る二見港をはじめ、島内の中心地と近隣住宅街およそ6kmの区間を巡回する路線だ。

循環線で一番景色のキレイな所(たぶん)
循環線で一番景色のキレイな所(たぶん)

 オレンジラインとブルーラインがあり、違いはバスの進む方向。中心地にある「村役場前」を始点/終点に、どちらも経由地はほぼ同じで、前者は準時計回り、後者が準反時計回りに進んでいく。

 オレンジラインが村役場前8:25と16:40発の1日2本。ブルーラインは村役場前9:25、10:45、12:15発の1日3本。本数が少ないため利用する際は事前に狙っておくと安心。1周した場合の所要時間は15分だ。

市街地を1周して戻ってきた循環線。ここからシームレスに扇浦線の便になる
市街地を1周して戻ってきた循環線。ここからシームレスに扇浦線の便になる

 また、オレンジライン/ブルーラインともに、もう一つの路線である扇浦線とダイヤが繋がっており、循環線〜扇浦線を降車せずにそのまま乗り継ぐこともできる。

■扇浦線のプロファイル

 一方の扇浦線は、村営バスで言うところの「本線」に近い路線で、循環線と同様に村役場前バス停が始発/終点になる。

「おがさわら丸」が停泊する二見港の前がバス通りに
「おがさわら丸」が停泊する二見港の前がバス通りに

 役場前を出発後、繁華街でもある中心地を通り抜け郊外に出て、10%勾配のアップダウンを数回挟みながら都道240号の西側を南下してゆき、約8km先の小港海岸バス停まで向かう。

 小港海岸より南は人がほとんど住んでおらず舗装道もないため、車で行ける南側ギリギリの所までバスが入り込んでくれると捉えて良さそうだ。

市街地を出て郊外へと足を伸ばす扇浦線
市街地を出て郊外へと足を伸ばす扇浦線

 大体1時間に1本くらいのペースでバスが出ており、村役場→小港海岸行きが6:55〜18:15発まで10本、小港海岸→村役場が8:05〜18:35発までの9本と、通学専用便が朝1本の設定。端から端までの所要時間は20分だ。

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