名古屋から銘菓「ぴよりん」がバスになって飛んでいく! ぴよりんバス初便に乗車した!!

名古屋から銘菓「ぴよりん」がバスになって飛んでいく! ぴよりんバス初便に乗車した!!

 名古屋のお土産といえば何を想像するだろうか。味噌カツ、きしめん、ひつまぶしに味噌煮込みうどん。お菓子ではういろう、ゆかり、千なりになごやんと多くの名物が揃っているが、赤丸急上昇中なのは「ぴよりん」だ。今回は「ぴよりんバス」の初便に乗車したのでレポートする。

文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)

■まずは「ぴよりん」って知ってます?

ぴよりん
ぴよりん

 JR名古屋駅の新幹線口にはJR東海バスのターミナルがあり、毎日多くの高速バスが発着する。時刻は午前7時とまだ早いが、この時間に来たのには理由がある。7月21日より運行を開始する新しいバスの出発式があるのだ。

 乗り場では出発式の準備が行われ、報道陣やバスを見に来た人などが続々と集まる中で1台のバスがターミナルにやってきた。この日より運行を開始する「ぴよりん」のラッピングバスである。

 そもそも「ぴよりん」とは何なのか。「ぴよりん」は名古屋駅の2店舗で販売されている、ひよこの形をした洋菓子である。名古屋コーチンの卵を使ったプリンをババロアで包み込み、その外側は粉末にしたスポンジケーキをふりかけたスイーツで、その形と1個1個違う表情がとてもかわいい。

 発売は2011年7月で、ぴよりんは名古屋の新名物という触れ込みであったが、その人気に火がついたのは発売から遅れること約10年後の2021年6月のこと。

停車中は大小のぬいぐるみが置かれる芸の細かさ
停車中は大小のぬいぐるみが置かれる芸の細かさ

 ぴよりんの誕生10周年となった時期に、地元・愛知県瀬戸市出身の藤井聡太二冠(当時)が、名古屋市内で行われた王位戦の対局中にぴよりんアイス(当時限定で販売されていた)を食べ、メディアが一斉にこの話題を取り上げたことから、本家のぴよりんも爆発的な人気となり連日完売、公式サイトは一時サーバーダウンするほどアクセスが急増する騒ぎになった。

 現在でも毎日行列ができるほどで、気軽に買うことは難しい。そんなぴよりんが7月で12周年を迎えるにあたり、ジェイアール東海フードサービスと共同でぴよりんのラッピングバスを期間限定で運行することとなり、その初日を迎えたということだ。

■盛大な出発式を挙行!

出発式!
出発式!

 記念すべき初便となったのは東名高速線の直行便である「新東名スーパーライナー新宿4号」東京駅行き。8時の発車前に出発式が行われた。筆者はこのバスの乗客であったが、式典が終わり次第の乗車という流れだったので、その様子を見ることができた。

 まず最初にジェイアール東海フードサービス・吉村伸一社長による挨拶が行われ要旨、「発売当初は1日30羽売れるかどうかという規模でスタートしたが現在は皆様から大変なご愛顧を頂戴しており感謝申し上げたい。

 うちのぴよ(ぴよりん)はバスに乗っていろんな所へお出かけできるということでとても楽しみにしている。夏休みも始まるのでご旅行や、またお仕事でこのぴよりんバスをご利用いただければ」と、日頃の感謝の想いと積極的なぴよりんバスの利用をお願いした。

 続いてジェイアール東海バス・小笠原均社長による挨拶が行われ要旨、「安全安心快適な輸送を通じてお客様に喜んでいただくことを使命としているが、今回はそういったサービスに加えてバスの利用者、沿線のお客様に楽しんでいただきたいということで今回のコラボの実現となった。

 このぴよりんバスの乗車を通じて、目的地までのんびりと車窓を楽しみながらのバス旅行、あるいは就寝中に目的地に到着する夜行バスの旅行、こういったバスの旅行の魅力にまた改めて気付き体感していただければ」と述べた。

ラッピングバスで盛大な出発式は珍しい
ラッピングバスで盛大な出発式は珍しい

 続いてバスの前でテープカットを行い、出発式を締めくくった。その後はバスに乗車という流れになり、筆者も手続きを行うため乗車列へと並んだ。今回は初便ということで、さまざまなプレゼントが配布された。

 まずはぴよりんバスの乗車記念証、それとぴよりんが発売300万羽(ぴよ)を達成したことを記念して作成されたステッカー、JR東海バスのポストカードだ。

 そして何よりも注目なのは、この便に限りぴよりん1羽が全員にプレゼントされたことである。平日の朝8時に出発する便としてはほぼ満席というところをみると、ほとんどはぴよりんを目当てに乗車していると思うのでこれは嬉しいプレゼントだろう。また通常の売り場のように並ばすにぴよりんが手に入ったのも結果論だが相当なお得感があった。

次ページは : ■出発式も車内も撮影まつり!

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