二大都市、関東関西を結ぶ夜行便は新規参入事業者などもあり、その便数は無数といえるほどとなった。埼玉県で積極的に新規事業を繰り広げるイーグルバスも例外ではなく、ここが飛躍する開拓コースだった。
●ムーンスター(運行:イーグルバス)
川越・新宿・秋葉原―京都・大阪梅田
撮影・乗車年月:2016年5月
(記事の内容は、2023年5月現在のものです)
執筆・写真/石川正臣
※2023年5月発売《バスマガジンvol.119》『思い出の長距離バス』より
■関東を飛び出して夜行便で関西へとルートを拡大した
特定バスから貸切観光バス、そして川越市内に路線バスを運行し、レトロ車両を使うなど川越観光路線に成功し、新規事業のプレゼンにも登場するなど新しい仕事を次々と試みるなか、町営バスや他社廃止路線を引き継ぐなどエリアは川越市内から近隣にも広がっていった。
県外長距離としては羽田空港までをリムジンバス、地元西武バスとともに開始した。すでに朝の4時台には川越を出発して行くが利用者は多くはなかったが、その後も毎日の運行は続き少しずつ乗客数も便数も増え拡充してきた。羽田の次はなんと関西へ、夜行便の営業開始となった。
■ネット予約が手間取った時代。窓口対応の良さで乗車可能に
乗ってみようと試みコンビニ行ってもまだ使い勝手には慣れないこの頃、問い合わせようと目の前のインターホンで聞いても、会社名を言っても提携していないと取り扱ってもらえなかった。
が、直接イーグルバスに電話をすると、電話の向こうでも意欲的な対応で、親切丁寧な案内でコンビニでのチケット購入が出来た。
大阪梅田では主として関東方面の夜行便が次々と発着。旅立つ若者でごった返している。
素早い対応で即発車、次の京都で乗車客完了し平日でも満席となった。
乗務員交代などの停車は3カ所。1回目の土山サービスエリアでトイレ休憩となった。深夜にこんなに多くのバスが並んでいるのは驚いた。
さらに夜が更けた2回目遠州森パーキングエリア、3回目の海老名サービスエリアでは乗務員交代のみ、近年乗務員交代を兼ねて深夜でも開放休憩するが寝ている乗客を起こさない昔ながらの方針。