分かりやすい観光スポットのひとつと言えばお城。圧倒的な存在感から、その街を代表するランドマークになり得る場所ゆえに、最寄りのバス停名も自動的に「○○城前」になるのだろうか? 名古屋城の周りをリサーチしてみた結果……!?
文・写真:中山修一
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■名古屋に着いたらまずはココ!!
東海道新幹線の名古屋駅を起点とした観光をするなら、まず寄っとけと言わんばかりの定番にして名所の一つが名古屋城だ。
名古屋城は、徳川家康によって1610年に築城が始まり、1612年に天守が完成。戦争抑止・天下統一の布石を指針に造られた城と言われており、大天守の屋根に奢られた金のシャチホコが、太平の世を象徴している。
1945年の空襲で天守を含む建物の多くが消失。1959年にコンクリート造りで外観のみを復元して今日に至る。
2023年現在、現天守の老朽化と耐震性不足の問題により天守内部の公開を休止。将来的に木造天守に建て替える復元計画が進められている。
■ところで名古屋城ってどこにある?
土地勘がないと最初に気がかりなのは、名古屋城がどこにあるかだ。名古屋城は名古屋駅の桜通口から左斜め前方向の約2.5km先に位置している。
まぁ歩いても行けるが、車輪を回して走る何かに乗って行ったほうが良いな、とも考えたくなる境目のビミョ~な距離だ。
公共交通機関では、名古屋市営地下鉄名城線の「名古屋城」が最寄駅。ただし名城線は名古屋駅には直通しない。
名古屋駅から向かう場合は、地下鉄桜通線で3駅目の久屋大通駅か、地下鉄東山線で2駅目の栄駅で乗り換えが必要だ。
■お城系屈指のバス停数?
地下鉄で行けるのは分かったとして、路線バスでのアクセスは可能だろうか。行先に「名古屋城行き」と掲げたバスはなく、バスで行くのは無理なのかと思いきや、よくよく確認してみると名古屋城の近くを通る路線が結構あったりする。
実は名古屋城の敷地を取り囲むようにしてバス停が置かれており、割と数が多い。名古屋城には正門と東門の2箇所に出入口があり、今回は正門・東門から特に近いバス停に注目してみた。