■羽田空港に直行!
東京駅を出たスカニアは、1階席からガイドがマイクを握るという変則的な案内方法で羽田空港に向かう。すでに昼食時を過ぎていることから最初に、羽田エクセルホテル東急「フライヤーズテーブル」で昼食が提供される。人気のハンバーグコースだ。
ゆっくり1時間ほどかけて食事をとると、次に向かったのはANA Blue Hangar Tourだ。一般の見学者でも写真撮影はできるが多くの規制があり、SNS等で公開するにはあらかじめ写真使用の承認を受けなければならない。
これはメディアであっても同様なので時間の都合上、ここでの内容と写真については記載を省くことにするが、保安上の理由なのでご了承いただきたい。
ただ行って損はない見学なので、今後同様のツアーが開催される際には空きがればぜひ参加していただきたい。
■夜景+夜景の圧巻
次に向かったのが、川崎キングスカイフロント東急REIホテルで、最終的に夕食会場になるのだがまずはホテル5階のテラスに案内されて夜のとばりが下りた羽田空港の滑走を正面から眺める。絶好の撮影スポットだ。航空マニアならば格納庫でお腹がいっぱいになったはずなのに、さらに空港夜景というおまけがついてくる。
夕食は後回しにして、またスカニアに乗り込む。ここからは川崎夜景ナビゲーターが2名乗り込み、マイクはガイドから交代される。川崎を知り尽くしたナビゲーターの案内で数か所の工場夜景を車窓、降車見学で巡る。
車内の室内灯は落とされ、ブルーのLEDだけが灯る。夜景を見るシチュエーションは完璧に整えられ、約80分の工場夜景見物を楽しんだ。工場夜景マニアでなくても幻想的で無機質な夜景は一行の胸を打つ。
■夕食は専用ブッフェ
スカニアは、川崎キングスカイフロント 東急REIホテルに再び戻ってきて、はとバス参加者専用のブッフェが用意されているので、ここで夕食をとる。決して広くはないスペースに当たり障りのないどころか、結構豪華な食材が並んでいて、質で勝負する内容のブッフェを堪能した。
東京駅を出て8時間40分後の21時30分に丸の内口に到着した。もちろん川崎からの帰路では首都高速からの工場夜景を堪能しつつの乗車だ。防音壁に囲まれた首都高速から夜景をゆっくりと眺めることができるのはスーパーハイデッカーかダブルデッカーならではの眺望である。
車内から写真を撮るのに障害物はまったくなく、シャッタースピードさえ稼ぐことができれば乗用車では見ることができない写真撮影が可能だ。
■心に残り続けるツアーを今後も企画予定!
東京駅の到着が21時30分と遅い時間だが、首都圏であればどこへ帰るにもまだ終電を気にする時間帯ではない。撮影した写真や購入した戦利品を眺めながら電車で帰宅できる。
同社によると、このようなタイアップ企画は常時検討されていて、まったく同じツアーが実現できるかどうかは保証の限りではないものの、同様のレアコースは今後も取り揃えていきたいとのことだった。
東京都に根差して長い間、定期観光バスを専業としてきた同社であれば、交渉力もあるはずなので、きっとマニア向けに限らず多くの層が楽しめるツアーも順次設定してくれるだろう。次回の企画レアツアーに期待したい。
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