最近ははとバスが近隣の企業とタイアップしたツアーを催行しているが、今回は1日限り、1コース限りのレアツアーを取材したので、レポートする。次回募集があるかどうかも分からないレアツアーだが、はとバスでは好評だったので同様のツアーは今後も企画したいとのこと。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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■はとバス×東急ホテルズ タイアップ企画
「はとバス×東急ホテルズ タイアップ企画 うれしい2食付♪ANA Blue Hangar Tour(機体工場見学)と川崎工場夜景」という、誰を対象にしているのか見失うくらいの盛りだくさんのツアー名称だ。たった半日で2食付き、しかもツアー代金は35000円という高額商品だ。
内容を見ただけで想像できる参加者像は、航空マニア・食事を楽しみたいハイソな層、工場夜景マニアと、バラバラに思える。バスマニアとしては、「車両に言及はない=はとバス=いすゞガーラ」がデフォルトなので特に目を引くものではない。
東京駅丸の内口のはとバスのりばにやってきた記者は、ちょうどお昼時に出発するはとバスのラッシュを見ながら、待合室で改札の放送を待った。デフォルトのいすゞガーラ数台や、どこに行くのだろうかわからないが2台のスカニア・バンホールのダブルデッカー車など、そうそうたるメンバーがホームに並ぶ。
■まさかの車両差し替え!
1240頃に改札の放送が入り、指定された乗り場に向かうと、そこにいたのはなんとスカニアだった。「聞いてねーよー」と独り言を言いながら、ダブルデッカー車の2階に乗り込む。そもそもスカニアを使う予定ならばこれもポイントになるので募集パンフレットに明記してあるはずだ。ちなみに1階席には乗客は乗せないようだった。
広報担当者によると、ホテルでの2食付きとはいえ35000円もするツアーにもかかわらず、1週間で完売する勢いだったそうだ。当初は工場夜景見学もあることから眺望に有利なガーラのスーパーハイデッカー車を使用する予定だったのが、急きょ定員が多いスカニアに差し替えて少しでも多くの乗客に座席を提供しようとしたようだ。