中部国際空港は2024年2月17日(土)10時より、中部国際空港セントレアオリジナル「航空安全お守り」を販売する。航空や船舶、鉄道事業者が縁起物を販売するケースはあるが、バス事業者にも広がってほしいものだ。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
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■航空安全お守り
中部国際空港は航空イベント「航空ファンミーティング”AIRLINE EXPO IN JAPAN”」に合わせて製作・販売している「航空安全お守り」を2024年2月17日(土)10時より販売する。
このお守りは、中部国際空港の滑走路に付着した航空機タイヤゴム片を封入し、京都にある飛行神社でご祈祷を受けたものだ。
毎年2月もしくは3月に同社が開催している、就航エアラインや航空業界企業が一堂に会するイベント「航空ファンミーティング”AIRLINE EXPO IN JAPAN”」に合わせて製作・販売しており、今年もデザインおよび販売が決定した。毎年デザインは変更されるため、今回のデザインは今年限定のようだ。
■京都「飛行神社」でのご祈祷
販売場所はセントレアオフィシャルショップSORA MONOおよび当社公式オンラインショップで、2024年2月17日(土)・18日(日)に開催される「第8回航空ファンミーティング”AIRLINE EXPO IN JAPAN”」に合わせて数量限定で販売される。
同社では「みなさまが引き続き、安全に空の旅を楽しんでいただけることを祈念しております」としている。
飛行神社は京都府八幡市にある、大正4年(1915年)に日本で最初に動力飛行機を飛ばした「日本の航空機の父」と呼ばれる二宮忠八翁により創建された神社で、古代の空の神・饒速日命(にぎはやひのみこと)を祀り、パイロットなど空に携わる業務に就く方々が参拝に訪れるほか、境内には零式戦闘機のエンジンやF104戦闘機のジェットエンジンも展示されている。
■あれ?消費税込みなの?
航空の安全や船舶の航行安全、最もポピュラーなものに交通安全とさまざまなお守りがあるが、神社仏閣で頒布されているお守りと、このような事業者が販売しているものとは明確に異なるものがある。それは消費税の扱いだ。
日本国内で事業として対価を得て資産の譲渡が行われれば、すべて消費税の課税対象となる。しかし、神社仏閣で頒布されるお守りや神札には課税されていないのはご存じの通り。神社の初穂料表示のどこにも税込みとは書かれていない。
それは喜捨金(お布施の類)とみなされるからであり、課税の対象から外れている。よってキチンと神社で祈祷されているお守りであってご利益はあると仮定しても、事業者が事業として販売している以上は課税対象になる。なんとも世知辛い金次第の世の中だ
それでもお世辞にも良い世情とは言えず、そのようなときに神仏に力添えを願うのは昔からの日本の慣習だ。事業者もひっくるめてあやかっても罰は当たらないだろう。