■PAでの撮影
PAやSAの場合、そこにバスストップがあれば撮影可能だが、なければ当然通過してしまう。通過するバスを撮影するにしても通常のエリアでは植え込みが邪魔で撮影は難しい。
本線近くのエリア内の道路は大型車専用駐車区画になっている場合が多く、近づくのは危険だ。高台や上下線を歩道橋でつないでいるエリアであれば俯瞰撮影が可能だが数は少ない。
特殊な事例として本線との区切りがペイントしかない簡易なPAの場合は安全な場所から障害物なく撮影は可能だ。一例として北九州都市高速道路の富野PAに行ってみた。
当地には都市間高速バスは走らないが、夜行便で北九州に停車するバスは走るし、市内路線バスで都市高速経由の路線は30分に1本の割合でやってくる。
上り線にしかPAがないので、主に上り方面のバスを撮影することになる。富野PAには駐車区画はなく自販機と公衆電話とトイレしかない簡易なPAだ。その気になれば本線に歩いて立ち入れるほど障害物はなく狭い。
よって撮影の際は自販機やトイレがある歩道上から望遠で狙うことになるだろう。また外部から立ち入れるバスストップはないので、自家用車で実際に都市高速を走行して到達するしかないのも厄介だが、路線車の有料道路走行シーンが好きな方にはたまらない場所になるだろう。
■街中では撮れない迫力
高速道路上のバスは街中を走行中のバスよりもスピードが乗っている分だけシャッタースピードに気をつかうが、迫力もあり楽しい写真が撮れる。
中には有名撮影地もあるだろうし、撮影者によっては「流儀」もあるかもしれないが、バスだけを狙うのではなくバスをからめた風景写真も楽しい。撮影旅行にちょっと敷居の高い高速バス撮影を組み入れてみてはいかがだろうか。
【画像ギャラリー】高速道路を走行する高速バスを撮影する撮りバスの世界(14枚)画像ギャラリー