■路線バスでスイスイ
道の駅美良布の最寄バス停は2カ所。一つはJR四国バス大栃線と香美市営バスの「美良布」、もう一つは市営バスの「大宮前」。
道の駅はこれらバス停の間にあり、後者のほうが道の駅に少し近いが、前者約170m・後者110mと、どちらも徒歩圏内だ。
大栃線のバスはJR土讃線の土佐山田駅から出ている。日中1〜2時間に1本のペースで、時刻表の事前確認をしておくのが安心ながらも、そう難しく考えずに利用できるダイヤ設定とでも言おうか。
訪問当日は直行せず、大栃線の途中バス停で下車して泊まった翌朝に、バスの終点である美良布まで向かった。延長11kmほどの短めな路線で、土佐山田駅〜美良布間を通しで乗っても22分くらいだ。
美良布には「やなせたかし記念館アンパンマンミュージアム」があり、そちらへのアクセス手段にもなっている。
前日夕方とその翌朝のバス車内は空いていて、夏休み期間中だったのもあり、お子さん連れがメインのイメージだった。
■地元に根差した道の駅
同地の主要道路である国道195号線沿いの美良布バス停で下車して、ちょっと歩けば対向車線側に道の駅が見えてくる。道の駅でおなじみ物販コーナーのほか、レストランや健康センターなどが併設された複合施設の様相。
さすが30年以上の歴史を持つ道の駅だけに、地元に根差した地域密着型の道の駅といった雰囲気があり、お土産品だけでなくお惣菜や日常の食材も扱う物販コーナーを見ていると、知らない土地のスーパーに入ったときの楽しさに通ずるものを感じた。
9:53に美良布着の大栃線で来ると、折り返しの土佐山田行きは3分後に出てしまうので1本見送り、その次の帰り便の出発は10:56。さらに見送ると次が12:46といった具合。周辺を見て回るには十分な時間が作れる。
高知県の道の駅・美良布と公共交通機関の相性は悪くない印象であった。次はどこの都道府県を選びつつ、どの道の駅へ行ってみるかな……バスで。
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