いつもは乗りバス記事を多く紹介しているが、今回は1つのバス停にスポットを当てて周辺を散策してみた。取り上げるバス停は「黒崎インター引野口」だ。もしかしたら福岡行き高速バスの予約サイトなどで見かけたことがあるバス停名かもしれない。今回は周辺の数少ないグルメスポットも合わせて紹介する。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】バス停周辺とグルメスポット散策!「黒崎インター引野口」編(18枚)画像ギャラリー引野口ってどこ?
黒崎インター引野口停留所は文字通り黒崎インターにある。そして当該インターチェンジは高速自動車国道にはなく、北九州都市高速道路4号線にあるランプの名称なのだ。
歴史的経緯から以前は日本道路公団が管理する、北九州道路と北九州・直方道路の結節インターチェンジとして発展した。両有料道路は九州自動車道と関門自動車道をつなぎ、一体運用されていたので意識することなく直通できたが、九州自動車道全通にともない北九州高速に組み入れられた。
よって形式はフルインターチェンジだが、現在はランプが正確な表現になっているものの以上のような経緯で黒崎インターと呼称される。
当停留所に停車するのは基本的に西鉄グループだ。高速バスが走り始めた時から、西鉄は北九州市西部の高速バスターミナルとして位置付け、多くの路線が停車し、市内路線との接続も便利だった。黒崎バスセンターが鉄道との接続ターミナルで、当地は高速バスとの接続ターミナルという位置付けだ。
昔は単に「引野口」という停留所名だったが、これは周辺の地名「引野(ひきの)」の入り口にあたるので引野口だったのが、最近になり県外路線でも場所が分かりやすいようにしたのか「黒崎インター引野口」になった。当停留所の特徴は、高速バス乗り場は上りでも下りでも同じ場所に全部停車することである。
全部で4か所5停留所
小倉方面・福岡方面のどちらから都市高速を降りてきてもバスはランプ接続道路の下をくぐり高速バス停に停車し、そのまま直進してまた都市高速に入っていく。
高速バス乗り場には少し後方に市内バス停が1つあり、ここで合計2か所、ランプ高架の向かいにも市内バス停が1か所、そしてランプと交差する国道200号線上に黒崎方面行き1か所、国道211号線上に直方方面行き1か所の合計4か所5停留所がある。
都市高速を走る路線バスは高速バス停後方の市内バス停に停車するが、実際にはバスが詰まると高速用と市内用は一体運用だ。本州方面夜行は東京、名古屋、米子・鳥取、倉敷・岡山行きが、九州島内長距離昼行は長崎行きが止まる。
他には北九州空港行きが停車するが、福岡空港行きは廃止されたため北九州市西部から福岡空港への接続は極めて悪いので、JR+地下鉄に流れてしまった。小倉や福岡行きは以前は時刻表が不要だったが、現在では日中時間帯は毎時2本だ。
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