知る人ぞ知る築地近くのマグロ丼屋がウマすぎる!! 江戸バスの「豊海町」をバス停散策する


 今回のバス停散策は初のコミュニティバス。その名も“江戸バス”の豊海町バス停を散策する。豊海水産埠頭は都民の冷蔵庫と呼ばれている。その証拠に美味しい海産物を食べられる所がある。築地からほど近いが一級品のマグロを食べにいってみたのでレポートする。

文/写真:小野寺利右
編集:古川智規(バスマガジン編集部)


鉄道はないので路線バスで!

 豊海水産埠頭はその名の通り水産物の冷蔵冷凍倉庫が並ぶ倉庫街で、一般の人があまりウロウロする場所ではない。行っても倉庫しかないのだが、働いている人が多いということは食堂もあるということだ。おそらく築地に卸される前だろう海産物を堪能するために周辺を歩いた。

 マグロを食べられる場所は中央区のコミュニティバスである「江戸バス」の豊海町停留所が最寄りだ。江戸バスは日立自動車交通が委託を受けて運行している。車両はおなじみ日野ポンチョ。

 コミュニティバスは地域を効率よく周るため一筆書き路線が多く、江戸バスも例外ではない。それに本数も東京都区部のコミュニティバスにしては多くはない。江戸バスは中央区役所が始終点で、北循環と南循環の路線がある。豊海町バス停に停車する系統は南循環だ。

江戸バスの日野ポンチョと奥には都営バス

 南循環で鉄道駅と連絡するのは勝どき駅しかないが、指定停留所で北循環との乗り継ぎが行えるので、100円の運賃で北循環との鉄道連絡地である八丁堀駅・東京駅・新日本橋駅・小伝馬町駅・馬喰横山駅(馬喰町駅・東日本橋駅)・浜町駅・水天宮前駅・人形町駅と多くの路線に乗り換えることができる。

 南循環のルートは中央区役所を出て東銀座、築地の場外市場から聖路加国際病院、月島地区から晴海地区、勝どき地区を経て豊海町に至る。豊海町停留所は清澄通りを左に折れたところ。降りてバスの進行方向に歩くと運河に突き当たる。

突き当りの運河の一角にマグロ丼のお店が!

 その左角にマグロ丼を出す「マグロ卸のマグロ丼の店」が水産倉庫の一角にある。元々マグロを取り扱っている水産会社なので、鮮度と味は折り紙付き。マグロだけではなく海産物メニューは豊富だ。店内の様子は完全オープンで、密とは無縁の吹きっさらしで海風が気持ちよいし景色もとてもいい。

 曜日により夜の営業「カジュアルダイニング」もある。自販機で食券を購入すると注文は完了。番号が呼ばれると自分で取りに行くスタイルだ。紙製のランチョンマットが付き、そこにお店の成り立ちから今後の思いまで綴られているので、読むだけで海産物への愛と意気込みが感じられる。

ご飯の量は自在!

 丼物はご飯の量が選択できるが値段はすべて同じの「腹いっぱい」仕様。値段は東京なりの価格設定だが、同じ中央区の築地や銀座で食べると1.5-2倍はするだろう。最も安いマグロ丼は最近の物価高騰で値上げされても950円は激安といってもよい。

都営バスも選択肢!

 お店を出れば周りは運河と海だ。お店の運河に面した席はブランコになっているところもある。付近には公園等はないので混雑具合によるが、おいしい海産物を食べながら水辺を眺めれば心も穏やかになるだろう。

 帰りの江戸バスはあらかじめダイヤを確認しなければ本数が少ないので待つことになる。しかし江戸バスの豊海町バス停を通り過ぎて2分ほど歩き、清澄通りまで出れば都営バスの豊海水産埠頭バス停が利用できる。

江戸バスの豊海町停留所はバス停には見えないので注意!

 都営バスの豊海水産埠頭バス停はすべての系統が始発なので必ず座れるほか、便数も多いので行き先にもよるが都営バスも選択肢だ。都営バスの停留所は別稿で紹介する。

 コミュニティバスは地域の重要な足でもあるが、場所によっては観光資源へのアクセスにもなりうる。運賃100円の江戸バスでマグロへGOだ。