■(3)伊予鉄バス 愛媛22 か2003
最後は伊予鉄バスの大型路線車である日野ブルーリボンだ。ウイングマークと呼ばれる日野自動車の昔のエンブレムが前面に取り付けられており、顔を見ただけで時代を感じさせる。
このブルーリボンは上記のレインボーRJより少し新しい1993年式。伊予鉄バスが導入した同型のブルーリボン7台のうちの1台とされる。巻き上げ式方向幕が残るほか、メトロ窓と呼ばれる引き違い式のサッシが目を引く。
さらに、角目4灯ヘッドライトと柿の種テール、ツーステップ、板張りの床、4枚折戸、長いシフトレバーに加え、花柄のシートカバーや網棚など、おいしさ溢れる路線車のロマンがてんこ盛りな車両となっている。
現在は伊予鉄バスの川内営業所に所属している。2023年2月に、松山市駅〜さくらの湯間約18kmを結ぶ76・77系統川内線を利用した際に、この1993年式日野ブルーリボンがやってきた。通しでの運賃は790円だ。
何気なくバスを待っていて、こういった旧年式のクルマに当たると、今となっては実用面で不足に感じる点はあるものの、趣味の上ではおみくじで大吉を引いた時のような高揚感に満たされるものだ。
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