ノア・ヴォクシー、ステップワゴン、セレナの順で2022年にフルモデルチェンジを果たした各車。登場から2年が経過し、そろそろこなれ感も出てきたところ。さぁ!! ファミリーカーの代名詞とも言える、ミドルサイズミニバンの選び方を考えていこうじゃない!!
文:佐々木 亘/画像:ベストカーweb編集部
【画像ギャラリー】使う用途によってさまざま! 自分にあった最適なクルマを選ぼう(18枚)画像ギャラリー誰が運転するのかで選ぶと?
ファミリーカーとして使われるミドルサイズミニバン。その運転は誰がするのだろうか。
祝祭日のみ、運転に慣れているお父さんがドライバーという場合には、ステップワゴンが最適解。ライバルよりも大きなボディサイズを苦にしないなら、室内も広々で低重心で踏ん張りの効いた走りが体感できるステップワゴンで文句なしだろう。ただし、ライバルよりも幅広で長いボディが、運転に不慣れな人や駐車のシチュエーションで、デメリットになることも。
夫婦どちらも運転する機会があるものの、どちらかが運転に不安を持っているというなら、できるだけボディの小さいセレナがいい。ライバルに比べて運転席からの視界の作り方が丁寧で、車両の前後左右を見通しやすいのも、運転のしやすさにつながる。
特に身長が低くアイポイントが高くない女性が運転するなら、セレナが最も運転しやすく感じるのではないだろうか。車両感覚をつかみやすいのもセレナである。ただ、最小回転半径が5.7mと少し大きいのが残念。駐車の際には思ったよりも大回りになるので、少し慣れが必要だ。
【画像ギャラリー】使う用途によってさまざま! 自分にあった最適なクルマを選ぼう(18枚)画像ギャラリー子供が何歳か、そして何人かで選ぶなら
子供の年齢と数を選択の基準にすると、答えがまた変わってくる。
まずは子供の数。父・母に子ひとりだったら、キャプテンシートが超快適なステップワゴンかノア・ヴォクシー。子が二人でも同様にステップワゴンかノアヴォクをおススメしたいが、特に二人ともにチャイルドシートを使用する年齢の場合には、2列目の超ロングスライドができるノア・ヴォクシーが便利だ。
2列目にチャイルドシートを2座設置し、助手席は最前方へスライド。2列目の助手席側を前一杯にして、運転席側を後ろ一杯に引く。大人は運転席と3列目の助手席側にそれぞれ乗ると、前後で挟み撃ちにする状態で、子供のお世話が可能となる。後ろに下げる運転席側の2列目シートに、月齢の低い子供を乗せると、運転しない方の大人がより手のかかる子供を見ることができ安全だ。
また、まだ立って歩くことができない子供を育てているファミリーにも、ノア・ヴォクシーを強く推したい。これから立って・歩くという子供の成長を見通した時に、フロアが低く、乗り降りしやすいクルマがいいからだ。フロアが低いことは、小さな子供でも乗り降りがしやすいということにもつながる。子供が一人でクルマに乗れる姿を、いち早く見ることにもつながっていくだろう。
この点で考えると、フロアが高くステップを使って乗り降りするセレナは、乳児を抱えるファミリーには、不向きかもしれない。
【画像ギャラリー】使う用途によってさまざま! 自分にあった最適なクルマを選ぼう(18枚)画像ギャラリー荷物の量と3列目の出動回数で選ぶと
おじいちゃんとおばあちゃんが、子持ちファミリーと一緒に移動する機会がどのくらいあるかも、ミドルサイズミニバン選びでは重要なポイントだ。
3列目の出動回数はほとんど無しなら、床下にシートが格納できるステップワゴンが良い。荷物が多いファミリーにも、ステップワゴンはおすすめ。
常に3列目を出しっぱなしで、乗車機会も多ければセレナ一択。厚みのある3列目シートと、3列目の居住性がライバルの中では一番高い。
そこまで頻回ではないが、ちょこちょこ乗せる機会があるという場合は、ノア・ヴォクシーで決まり。簡単操作で跳ね上がる3列目シートは、出し入れが最も楽だ。サードシートが5:5分割なので、片側だけを出すという使い方でも窮屈感が出ないし、居住性を確保しながらラゲッジスペースも効率的に生まれる。
装備面やデザイン等、比較する点は数多くあるが、今回はクルマの基本的な「運転」と「シートに座って移動する」という点に重きを置いた。あなたの使い方には、どのクルマがあっているだろうか。
後悔の無いファミリーカー選びには、しっかりとした選択の軸を作ってほしい。
【画像ギャラリー】使う用途によってさまざま! 自分にあった最適なクルマを選ぼう(18枚)画像ギャラリー
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