一般ユーザーの人気を集めたのもメーカーが推したのも、なぜかQ’sだった
では、Q’sとK’sの違いはどうだったのか?
その答えはというと、エンジンが自然吸気かターボかの違いは大きいものの、標準装備の内容に大差ナシというのが正解だ。両車で何が違っていたのかといえば、シート地がK’sはツイード調でQ’sがベロア調、タイヤがK’sは195/60R15でQ’sが185/70R14、ビスカスLSDがK’sは標準装備でQ’sが未装備(オプション設定もなし)といった程度。
ちなみに、K’sでも電動スライドガラスサンルーフ・プロジェクターヘッドランプ・ハイマウントストップランプ付リアスポイラーはメーカーオプション設定だった。それでいて、Q’sとK’sの価格差は33万円。
この差額が大きいとみるか小さいとみるかは十人十色、その人が持つ価値感によるところも大きいが、グレード別の販売比率が約7割を占めていたというQ’sに人気が集中。自動車のカタログでは最上位グレードのモデルがメインビジュアルを飾るのが一般的だが、発売当時のS13シルビアのカタログでメインビジュアルに採用されていたのは、特別塗装色であるライムグリーンツートンのQ’s。メーカーが推すグレードも、実はQ’sだったというわけだ。
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