楽しくて安くて使える!!! いま激推しの国産ステーションワゴン 5選

ホンダ・シャトル(2015年5月~)

二刀流どころじゃないポテンシャル! ステーションワゴンに復権の兆しあり!?
これだけの実力で価格レンジは、税込みで241万560円~277万2000円というのも大きな魅力。二刀流を超えたコスパ抜群の一台だ

 昔ながらのステーションワゴンのスタイリングのイメージとは少し異なるが、ステーションワゴンとしてカテゴライズされている。

 特筆点のひとつは、最小回転半径。ベースがフィットだけあり、4.9m(HYBRID Z・Honda SENSINGは5.2m)というスペックはお見事! これは、アクアなどのコンパクトカーと同等だ。小回りが利き、Uターンや縦列駐車もストレスフリーで行える。

 また、5ナンバーサイズ最大級のラゲッジ容量もウリのひとつ。全長4440mm×全幅1695mmというコンパクトボディながら、570リッターと、マツダ・CX-8やトヨタ・RAV4、日産・エクストレイルほぼ同じだ。

 さらに、十分な頭上スペースを確保しながらも全高154.5cm(FF車。4WD車は157cm)。これは、ほとんどの立体駐車場に問題なく入れられる高さだ。

 2015年5月のマイナーチェンジでは、内外装デザインの刷新の他に、安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」にオートハイビームも追加されるなど、安全性能のアップしている。

 パワートレインは1.5リッター直噴直4DOHCエンジンと1.5リッターアトキンソンDOHC i-VTECエンジン+i-DCDのハイブリッドを用意。さらに、ハイブリッドは7速デュアルクラッチトランスミッションを採用することにより、トルクフルな走りを実現。スポーティハイブリッドというコンセプトに違わぬ走行性能を発揮してくれる。いっぽうのガソリン車のCVT搭載車ならではのスムーズな加速フィールも捨てがたいところだ。

 と、これだけの実力を持ちながら、フルモデルチェンジを行わずに生産終了するのでは? という不穏な噂も流れている……。希少となった5ナンバーサイズのステーションワゴンだけに、ぜひとも存続してほしいものだ。

カローラツーリング(2019年9月~)

二刀流どころじゃないポテンシャル! ステーションワゴンに復権の兆しあり!?
2021年10月の受注状況はカローラ全体で約2万2000台、そのなかでもカローラ ツーリングが1万3700台。カローラ5400台、カローラ スポーツ3000台と、群を抜いての人気となっている

 2019年8月の12代目カローラシリーズのセダンとワゴンのフルモデルチェンジ。現在は、5ナンバーサイズのカローラフィールダーと並行して販売されている。

 5ドアハッチバックのスポーツという選択肢もあるが、大容量の荷物を搭載することができるラゲッジスペースの大きさはスポーツを上回ることから、二刀流、三刀流のクルマを求める人にはツーリングをお薦めしたい。

 ラゲッジ容量は、325リッター、デッキボードを下げると390リッターまで拡大できる。さらにリアシートを倒すことで802リッターまで拡大することが可能だ。カローラクロスが487リッターということを考えると、このサイズは立派!

 全幅が先代型の3代目プリウスと同じ1745mmということで、道幅の狭い所でも難なく運転できることも大きい。ちなみに、カローラクロスの全幅は1825mm。全高もカローラクロスが1620mmであるのに対し、カローラツーリングは1460mmと全体的にコンパクトで、SUVよりも幅広いシチュエーションでストレスなく使えるボディサイズであることも利点だ。

 パワーユニットは、ガソリンエンジンが1.2リッター直列4気筒ターボと1.8リッター直列4気筒の2タイプ。それに1.8リッター直4+モーターのハイブリッドが加わる。

 最上級グレードで299万7500円、SUVのカローラクロスのハイブリッド車、グレードSと同等の価格ということを考えると、コスパ偏差値もかなりの高さと言えるだろう。

次ページは : スバル・インプレッサSTI Sport(2020年10月~)

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