進化? 分裂? それとも販売戦略? 派生モデルの多いクルマとは?

進化? 分裂? それとも販売戦略? 派生モデルの多いクルマとは?

 クルマにはさまざまなバリエーションがある。同じ車種であっても、グレードによって装備が違っていたり、スタイルも変化したり。さらに話を複雑にするのが、ひとつのクルマをベースにした派生モデルも存在することだ。なぜクルマの派生モデルは次から次へと増えていくのか? 今回は派生モデルの多いクルマを紹介するとともに、派生する理由を探っていく。

文/長谷川 敦、写真/トヨタ、FavCars.com、BMW、マツダ

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派生モデルの定義ってなんだ?

進化? 分裂? それとも販売戦略? 派生モデルの多いクルマとは?
写真のカローラシリーズは、その歴史において数多くの派生モデルを生み出してきた。その派生モデルたちも時代によってカテゴリーやスタイルを変化させている

 本題に入る前に、派生モデルとはどういうものかを考えてみたい。まずは1台のクルマが誕生する。それはセダンでもいいし、コンパクトハッチやスポーツカーでもいい。そのクルマには、購入予算や用途に応じてエンジンや装備の異なる各種グレードが用意される。しかし、この記事ではこうした各グレードを派生モデルとは呼ばないことにする。

 では何が派生モデルなのかというと、それはベース車とは違うメーカーで販売されたものや、異なるスタイルと車名を持つものとしたい。この定義に異論のある人もいるだろうが、ここは少々あいまいになってしまうことを許容してほしい。それほど派生モデルの定義は難しいということだ。

派生モデルの多さはナンバーワン? カローラの兄弟はこんなにいる!

進化? 分裂? それとも販売戦略? 派生モデルの多いクルマとは?
カローラファミリーの最も新しいメンバーがこのカローラクロス。シリーズ初のSUVモデルであり、カローラが時代に寄り添うクルマであることの証とも言える

 トヨタが販売する“大衆車の王”カローラは、販売台数だけでなく、派生モデルの多さでも知られているが、その理由はいくつか考えられる。まずは構造やデザインがベーシックで、小変更によるバリエーションを増やしやすいこと。そして「カローラ」という名称の知名度が高いことだ。そのため、プラットフォームやエンジンが本家カローラと共通していないにも関わらず、カローラの名称を与えられたモデルも存在する。

 50年を超えるカローラの歴史において数え切れないほどの派生モデルが生み出されてきた。そのすべてを紹介するとこの記事が長大なものになってしまうため、まずは現行の12代目に絞って派生モデルを見ていこう。

 現行モデルの登場は2019年。カローラシリーズ初の3ナンバーモデルとして設計された12代目には、セダンのカローラを中心に、カローラツーリング、カローラスポーツ、カローラクロス、そして12代目とは系統の異なるカローラアクシオとカローラフィールダーが販売されている。また、教習車としてのカローラも入れると7車種ある。

 過去にさかのぼるとカローラの派生モデルはさらに増える。セダンを基本にバンやワゴン、3列シートのスパシオなどもあった。スプリンターも元はと言えばカローラの派生モデルだったし、そこから生まれたトレノや、カローラレビン、そして直接の血縁関係はないにもかかわらず、イメージ戦略のためにカローラの名称を持つカローラIIなど、枚挙にいとまがない。

 こうしてみると、現在の7車種が少ないとも感じられる。カローラの歴史はまだまだ続きそうなので、今後も新たな派生モデル(EVか?)が誕生することも期待できそうだ。

次ページは : 初代モデルから派生車多数! “ミニ”のバリエーション

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