無骨な100系ランクルパトカーに感じた違和感の正体は!?
最後にご紹介するのは100系ランドクルーザーパトカーだ。ランクルのパトカー自体、全国的にもあまり導入されておらず、100系ランクルは高速隊の事故処理車として一部の県警に国費で配備されている程度である。ちなみに福井県警察には120系ランクルプラドのパトカーが存在している。
佐賀県の山間部など積雪する地域を管轄する警察署に配備されたランクルパトカーは、その性能にふさわしい場所で活躍している。しかしなにかがおかしい。目を凝らすとドアや屋根に「何か」が取り付けられていた跡や金具が存在する。
担当者に話を伺うと、元は機動隊の現場指揮官車だったものを改造し白黒パトカーに仕上げたという。現場指揮官車とは『DJポリス』でおなじみの屋根の櫓から警察官が指示を出すあの警察車両だ。リア扉も国内仕様には存在しない観音開きとなっており、市販車両ではないことがわかる。
新たにランクルクラス等の4WD車を新規導入するとなると高額になってしまうため、このような導入の経緯になったようだ。
このように佐賀県警察では古参車両をはじめ、公用車など様々な車両を独自の架装技術でパトカーとして新たな魂を込めている。県警架装担当者らの技術は、相当レベルが高いものだとうかがい知ることができる。そしてこれらのパトカーを取り扱う警察官らもまた、愛情を持って車両を運用しているのだ。ドライバーの皆さんはこれらの車両のお世話にならないように引き続き安全運転で!!
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