ここ数年は新型コロナウイルスの影響で、実家に里帰りすることができなかった人たちも多いことだろう。オーテック車のオーナーもそれは同じ。2004年から毎年開催されてきたオーテックオーナーズグループ湘南里帰りミーティングも、2020年と2021年はオンラインでの開催となっていた。しかし、今年はついに11月12日に3年ぶりにリアルで開催されることtなった。
文、画像/ベストカーWeb編集部
2年のオンラインイベントを経る間に新たにオーナーになった人たちも多数参加
開催場所はオーテックオーナーズミーティングの聖地と呼べる大磯ロングビーチ駐車場。今年の4月1日にオーテック・ジャパンと日産モータースポーツインターナショナル(NISMO)が統合され日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社となってからは初開催となる。今年は台数を制限し、抽選で選ばれた318台、620人のオーナーが里帰りを果たすことができた。
北は北海道、西は鹿児島から参加。51万km走行の個人タクシーも!
今回も北と西の最も遠くから来場したオーナーには遠来賞、そして走行距離が最も多い車両のオーナーには仮装大賞ならぬ“過走大賞”が授与された。遠来賞を受賞したのは北海道札幌市からエクストレイルAUTECH(T32)で里帰りしたハンドルネーム“工場長”さんと鹿児島県鹿児島市からシルビア・オーテックバージョン(S15)で里帰りしたハンドルネーム“K”さん。
過走大賞は東京都足立区で個人タクシーを営む壁田さんに送られた。車両はセドリック・ブロアムVIPLで走行距離は51万㎞。全長が150㎜延長されたこのモデルを5MTに載せ替え、個人タクシーとして使用しているのは驚きだ。
あれもオーテック、これもオーテック。大切に乗り続けられる個性的なクルマたち
当日の会場は、AUTECHエリア、NISMOエリア、そしてオールスターエリアと名付けられたかつてオーテックが生産した様々な車種が並べられるエリアに分かれていた。特にオールスターエリアには、これもオーテックだったのかという珍しい車両も数多く来場していた。
オーテック・ジャパンといえば、創成期のステルビオの印象が強いが、同じ時期に登場したのがスカイラインGTS-R。まだ、スカイラインGT-Rが復活していない初代社長の桜井真一郎氏の時代の力作。スカイラインGT-R復活後は、セダンにNA化されたRB26DEエンジンを搭載した4ドアのGT-Rもオーテックバージョンとして生産され話題を呼んだ。
オーテック・ジャパンがあまり前面に出ていなかったが、国内ラリー向けに生産されたブルーバードSSS―Rもオーテック・ジャパン製。シルビア・コンバーチブルももちろんオーテック・ジャパン製。電動メタルルーフのシルビア・ヴァリエッタも存在した。
近年のオーテックの力作が30周年記念モデルのマーチ・ボレロA30。K13型マーチにレース用エンジンのノウハウを持つ熟練のエンジニアが専用のカムシャフト、クランクシャフト、高強度のコンロッドを組み込んでバランス撮りしたHR16DE型(1.6L水冷直列4気筒)エンジンを搭載。レブリミットの7100回転まで気持ち良く吹け上がるエンジンだった。販売価格は330万円で限定30台。
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